NASAが宇宙飛行士や従業員の新型コロナ感染予防にFitbitsデバイスを活用

NASAは150人の宇宙飛行士を含む1000人の従業員に、主要な宇宙ミッションに先立ってミッションクリティカルな人員の健康を保つ取り組みを補完できるかどうか確認するパイロットプログラムとして、Fitbitデバイスを提供する。このプログラムでは、NASAの従業員がウェアラブルデバイスを装備し、潜在的な症状を毎日記録するチェックインアプリへのアクセスを提供し、体温やその他の主要な健康指標を確認する。

NASAはすでに宇宙飛行士を隔離し、米国内にある同社の施設への新型コロナウイルス(COVID-19)の拡散を制限、または防止する措置を講じている。もちろん新型コロナウイルスの検疫に関する地元のガイドラインや要件には従っているが、2020年には独自のレベルベースのシステムを導入し、可能な限り多くの従業員にリモートワークを導入した。宇宙飛行士側では、国際宇宙ステーション(ISS)に行く前に病気にならないことを保証するために、かなり厳格な隔離とその手順をすでに強化している。

新しいFitbitプログラムは、これらの既存の指標を補完するように設計されており、安静時心拍数や心拍数の変動、呼吸数などの健康指標を提供し、これらすべてが新型コロナウイルスに関連づけられている。これらの指標は潜在的な症状の報告を含む、ユーザー自身によって記録された自己申告の指標とともに、アプリによってプログラムに参加している個人に、仕事に行くべきか家にいるべきかについてのガイダンスを提供し、新型コロナウイルスに感染しているかどうかを知るための追加の手段を取るために使用される。

Fitbitは、ウェアラブルデバイスとそれらが記録するデータが、新型コロナウイルスの早期検出を提供するのに役立つかどうかを判断するための研究にすでに取り組んでいる。これらの結果に関係なく、デバイスからアプリに記録される基本的なヘルスデータは、すでに調子が悪いと感じている場合に他の人にもたらすリスクのレベルに関する自己評価手段の補足に役立つ可能性があり、これがNASAとのこのプログラムの主な目的となっている。

カテゴリーハードウェア
タグ:Fitbit、NASA、新型コロナウイルス

画像クレジット:Fitbit

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(文:Darrell Etherington、翻訳:塚本直樹 / Twitter

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TechCrunch Japan

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