NASAが第2次Crew Dragonミッションの宇宙飛行士を発表、JAXAの星出彰彦さんも参加

NASAとSpaceXは、同社のCrew Dragon宇宙船の最後のデモミッションを今週末に完了させる予定で、すでに2021年春に予定されているCrew Dragonの2番目の運用フライトであるCrew-2に向けて準備を進めている。その打ち上げには2人のNASAの宇宙飛行士と宇宙航空研究開発機構(JAXA)からの1人、欧州宇宙機関(ESA)からの1人の合計4人が搭乗することが明かされた(NASAリリース)。

NASAのMegan McCarthur(メーガン・マッカーサー)宇宙飛行士とShane Kimbrough(シェーン・キンブロー)宇宙飛行士は、JAXAの星出彰彦宇宙飛行士とESAのThomas Pesquet(トーマス・ペスケ)宇宙飛行士とともに、Demo-2が終了した後の9月下旬に予定されているCrew-1の次のミッションに参加する。これはISSに長期的に人員を配置するための通常の運用ミッションにあたり、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在(6カ月間)し、ロシアのソユーズ宇宙船を利用する3人の宇宙飛行士と軌道上の研究プラットフォームを共有することになる。

つまり、同時に7人の乗組員がISSを共有することになり、通常の6人よりも多くなる。NASAによると7人体制が新たな標準になる予定で、追加されたクルーは「宇宙で実施できる科学実験の量を効果的に倍増させる」ことを意味する。

ISSのクルーが日常的なメンテナンスや作業に多くの時間を費やしていることを考えて欲しい。7人目の乗組員が日常的な作業を手伝うことで、ISSの良好な動作を維持するための分割時間を削減につながり、実験や研究のために多くの時間を割けるようになる。

このクルーメンバーは全員、以前に宇宙に滞在したことがあるが、マッカーサー飛行士にとっては初めてのISSでのミッションとなる。彼女が最後に宇宙に行ったのは2009年にスペースシャトルに搭乗し、ハッブル宇宙望遠鏡の最後のサービスミッションに参加したときだ。マッカーサー飛行士は仲間の宇宙飛行士のBob Behnken(ボブ・ベーンケン)飛行士の妻でもあり、ベーンケン飛行士はCrew Dragonで打ち上げられた史上初の宇宙飛行士として、ISSに滞在している。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter