Netflixのオリジナル番組であるStranger Thingsを見たことがあっても、そうでなくても(もしないなら、この記事を読んだ後にすぐ見てほしい)、Google Cardboard、Gear VRといった360度VRヴューアでのこの動画の視聴体験を楽しめるだろう。NetflixがVRを試すのにStranger Thingsはもってこいのコンテンツだ。VRでその恐ろしくも雰囲気のある、番組の舞台となる古めかしい80年代の世界観に浸かることができる。
この360度のYouTube動画はほんの2分弱しかないが、視聴者は実際の番組に出てくる場面の少し変えたバージョンに入りこむことができる。番組の中でも特に緊張感のある場面だ。結末を見逃してしまわないよう、動画内の誘導に沿って動くことをおすすめする。
Netflixは、これまでVRコンテンツの制作に関して積極的に発表してこなかったが、この分野に注目していることは間違いない。今年2月、Netflixでプロダクトイノベーション部門のVPを務めるDavid Jaffeは、 Trusted Reviewsに対し、現在VRは「ゲーム領域で良い立ち位置にある」とし、同社も「物語を伝える領域においてどう発展するか」に関心を持っていると話していた。また、NetflixはGear VR用のアプリをローンチしているが、このコンテンツにはVRの要素はない。単に2DのNetflix動画を仮想空間で視聴できるというものだ。
「特定の番組のプロモーションのために、Google CardboardとVRを使ったのはこれが初めての試みです(360度動画を含まない)」とNetfixはTechCrunchに声明で伝えた。「Stranger Thingsは特有の雰囲気のあるシリーズで、視聴者がリッチな世界に没入する面白い方法を制作することの契機になりました。視聴者は物語のスリルとミステリーを体験することができ、シリーズを視聴する楽しみを提供します」。
このStranger Thingsの予告編はよくできたVRの実験であり、NetflixがどのようにVRを使ってストーリーを伝えるかを検討していることを示すものだ。この初期のステップが今後、長編のVR動画の制作につながるかどうかはもう少し時間が経ってみれば明らかとなるだろう。
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(翻訳:Nozomi Okuma /Website)