NFTオークションマーケットプレイスのOpenSea(オープンシー)は2021年に大ヒットとなり、その結果、同社のプライベート評価額がほぼすべての他のスタートアップよりも急速に増加している。
暗号資産企業の同社は、米国時間1月4日夕方、ParadigmとCootueが主導するシリーズCラウンドで3億ドル(約348億円)を調達したと発表した。この資金調達により、同スタートアップの評価額は133億ドル(約1兆5440億円)となり、ここ数カ月の間に見られた同社の急激な成長を示すものとなった。シリーズCラウンドの詳細については、11月にThe Informationが最初に報じ、5日、Newcomerが追加情報を確認した。
OpenSeaは、過去30日間の取引量が24億ドル(約2786億円)を超え、2021年は数億ドル(数百億円)の手数料を獲得した。この会社の評価額は、わずか6カ月前にAndreessen Horowitz(アンドリーセン・ホロウィッツ)の暗号資産投資部門から与えられた15億ドル(約1741億円)の評価額から急上昇しており、これはOpenSea自体の取引量の増加だけでなく、2021年に76億ドル(約8825億円)の評価額で資金調達したDapper Labs(ダッパー・ラブス)を含む他の主要なNFT企業の評価額も反映している。
OpenSeaのDevin Finzer(デビン・フィンザー)CEOはブログ記事の中で、2021年に同プラットフォームの取引量が「600倍以上」増加したことを強調している。
OpenSeaは、数十におよぶ他のNFTマーケットプレイスからは追い落とす相手として注目されているが、現時点では主要な競争相手はほとんどいない。ただし、Coinbase(コインベース)はこの機会に注目しており、または他のNFTマーケットプレイスが立ち上がって資金を獲得すれば、状況は変わるかもしれない。2021年にNFT市場は多くの参加を得たが、OpenSeaの価値実現は、同社の継続的な成功と、急成長中の暗号収集品の世界に新規参入者を誘う能力にかかっている。
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画像クレジット:Tony Hisgett / Flickr under a CC BY 2.0 license.
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(文:Lucas Matney、翻訳:Aya Nakazato)