数週間前、我々はNintendo Switchの3月の売り上げが非常に好調であることを示す調査会社NPDグループの新たな報告を伝えた。そして今週発表された任天堂の業績は、3年前に発売された同ゲーム機の急激な人気上昇を裏付けている。
任天堂はこの1年でSwitchを2100万台販売し、1950万台という予測を大きく上回った。そのうち620万台は、9月に発売された比較的新しい安価なNintendo Switch Liteだ。同社はSwitchの人気の高まりと、グローバルなサプライチェーンが新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を受けていることで供給不足に直面している。
小売店での調達が困難になったにもかかわらず自宅待機による需要が増加していることから、新型コロナウイルスのパンデミックがSwitchの販売に好影響を与えているようだ。また、「あつまれ どうぶつの森」の発売もタイミングが良かったといえる。このタイトルは家ごもりにおける需要の高まりに加えて、バーチャル空間におけるソーシャル化という需要も満たす。
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あつまれ どうぶつの森が、Switchにおけるベストセラーになったのも当然だ。3月20日に発売が始まり、3月末の時点で1177万本が販売されている。この数字により同タイトルは発売から1カ月ちょっとしか経っていないにもかかわらず「ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ」「ポケットモンスター Let’s Go! イーブイ」「スプラトゥーン2」に挟まれた、歴代7番目に売れたタイトルとなった。
しかし、Microsoft(マイクロソフト)とソニーから次世代ゲーム機がクリスマス商戦に登場することを考えると、同社にとっての今後の1年は不確定なものになるかもしれない。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)