OpenStackの成長と商用利用の普及を推進する強力な旗振り企業の一つMirantisが今日(米国時間7/8)、企業にOpenStackをさらに容易に採用してもらうための、新しいハードウェアシステムの企画を発表した。
その’Mirantis Unlocked Appliances‘と呼ばれるハードウェアシステムは、規格準拠の証明を同社が行い、製造はパートナー各社が行う。このハードウェアは企業にとっての、いわばドロップインのクラウドソリューションで、彼らの既存のデータセンターに簡単にプラグインして、OpenStackをすぐに動かせる、というものだ。なにしろOpenStackはこれまで、誰一人として、インストールが簡単すぎてあっけない、とは言わなかった、悪名高きシステムなのだ。
今決まっている製造パートナーは、システムインテグレーターのRedaptだ。このアプライアンスの構成は、最小が6台のコンピュータノードと12テラバイトのストレージ、最大が24台のコンピュータノードと24テラバイトのストレージである。Dell R630を2段のラックに収めったこのアプライアンスは、1500あまりの仮想マシンをサポートする。価格は6ノードの最小構成が25万ドル、16ノードでは約40万ドルだ。パートナーはもっと増やしたい、とMirantisは言っている。
“今でもインフラストラクチャの約20%は、アプライアンス形式で使われている。セットアップも運用も、その方がきわめて容易だからだ”、とMirantisの社長で協同ファウンダのAlex Freedlandが今日の発表声明で述べている。“Mirantis Unlocked Appliancesはアプライアンスのこのような使いやすさに、OpenStackのオープン性と柔軟性を結びつけて、箱を開けたらすぐに使えるクラウド(cloud-in-a-box)をご提供する。弊社の最初のアプライアンスは、OpenStackのもっとも多いユースケース…クラウドネイティブのアプリケーションの開発…に焦点を当て、OpenStackエコシステムの公認パートナーがお作りしてお届けする”。