Operaが今日(米国時間7/30)、同社が提案しているブラウザのエクステンションの形の標準規格NEX(Navigator Extension)形式の詳細を発表した。同社はこれが将来のW3Cの規格になり、ブラウザの種類に依存しない標準的なアドオンの開発が可能になることを期待している。
現在、Google ChromeやOperaなどChromiumをベースとするブラウザは、GoogleのフォーマットであるCRXを使ってブラウザのエクステンションを配布している。最近Chromiumに切り換えたばかりのOperaは、NEXを開発した動機は“CRX形式を軸として形成されている現在のエコシステムに新たな負担を強いることなくCRXの機能を拡張すること”、と説明している。つまり、ということは、NEXはデベロッパが今すでに使っているCRX環境のスーパーセットである。それは、Chromiumの標準APIのほとんどと、OperaのSpeed Dial APIで成り立っている。だからNEX対応エクステンションエンジンの上では、CRXを使っているエクステンションの多くがそのまま動く。
Operaによると、Chromium陣営ではないMozillaも現在、ブラウザアドオンのパッケージングとマニフェストの形の標準化努力を進めており、この方面で指導的な立場に立つことをねらっている。
Operaによると、NEXのようなオープンスタンダードがあれば、ユーザはある特定の、必要なエクステンションのために、特定のブラウザに縛られることがなくなる。そこでたとえば、ブラウザをユーザの望む性能(スピード、描画性能、ほか)で選べるようになる。またデベロッパにとっては、このシステムがあることによって、イノベーションを共有化し、健全で競争性に富むWebのエコシステムを末永く構築していける。
同社はさらに、このような取り組みにより、“System Applications API(参考記事)のレベルの共有やエンゲージメントが…多様なエクステンションからも行われることにより…ブラウザのベンダにとってより有益になり、将来ブラウザアドオンを作るデベロッパの仕事も楽になる”、と期待している。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))