フレームダブルオー(FRAME00)は7月1日、インフルエンサーマーケティングのFISMとの業務提携開始を発表した。
今回の提携によりFISMは、フレームダブルオーのDev(Devプロトコル)初の公式アプリケーションパートナーとして参画。FISMが開発・提供するインフルエンサーマーケティングのプラットフォーム「SPAD」(スペード)と連携し、研究開発を推進する。
今回の協業により、SPADとDevを連携するDApp(ブロックチェーンアプリ)を共同開発する。同DAppでは、地域事業者が扱う商品・サービスを資産としてトークン化し、ステーキングを通じて同地域の商品・サービスが受けられるといった、経済が循環する持続可能な仕組みの構築を目指す。アフター・コロナにおける大量生産・大量消費の対極で発展する新しい経済システムの創造を推進するという。
フレームダブルオーは、クリエイターを暗号資産で支援するプロジェクト「Dev」を展開(ホワイトペーパーはこちら)。クリエイターは、自分のプロダクトやサービスを登録しておくと、同社独自暗号資産「Dev」(暗号資産イーサリアムのERC-20規格準拠トークン)を入手数・利用数などに応じ報酬として獲得できる(クリエイターの活動成果を、暗号資産のマイニング・新規発行に見立てている)。またユーザーは、登録済みプロダクトを入手したり、Devを売買することでクリエイターをDevで支援できる。
FISMは、価値観やライフスタイルの多様化を前提に、趣味や嗜好性、哲学などの精神的距離をベースとしたコミュニティの在り方を探究。これまで国内外に広がる独自のインフルエンサーネットワーク(主に日本、中国、台湾、香港、東南アジア)に加え、同社SPADによるデータ解析技術を強みとしてきた。
SPADでは、情報発信者(インフルエンサー)、情報受信者(フォロワー)それぞれの属性をプロファイリングし、テキストマイニング、画像解析、ネットワーク分析などのデータ解析技術を用いて、インフルエンサーマーケティングの最適化を推進。現在、SPADアプリには1万人超のインフルエンサーが登録しており、これまでに300社を超える企業に活用されているという。
今回の協業におけるステーキングとは、ブロックチェーンにおけるガバナンス手法およびマイニング手法のひとつ。一般的には、自分が保有している暗号資産を任意のサービス・個人・組織などに預ける体裁で、その運営・管理を委任するという仕組みとなっている。またユーザーは、預け入れた見返りとして利子・配当などの報酬を得られる。
さらにステーキングは、暗号資産を一定期間「ロック」する状態にすぎず、ユーザーにとっては、自分の暗号資産をクリエーター側などに支払っているわけではない点も特徴だ。
フレームダブルオーは、この点が従来の寄付と異なっており、ユーザーが自分のための利益を得る資産運用の一種として、クリエイターを支援できるものとしている。
また同社は、オープンソースソフトウェア(OSS)を資産として見立て、OSS開発者支援およびステーキングによる収益化を図れる「Stakes.social」サービスをすでに開発している。