支払いサービスのPayPalは、水曜日(米国時間4/26)の市場取引終了後、第1四半期決算報告を発表した。調整後1株当たり利益44セントは、多くのアナリストが予測した41セントを上回り、直後の時間外取引で株価は7%上がった。純利益は3.84億ドルで昨年から5%伸びた。
売上も予測をわずかに上回る29.75億ドル、FactSetのアナリスト調査による予測は29.4億ドルだった。対前年比では17%の成長だった。
PayPalは、50億ドルの株式買戻しプログラムも発表した。
「再び好調な財務成績で四半期を終え、今後も財務サービスの民主化という当社のビジョンを消費者に届け、現金からデジタル支払いへの移行を世界中で推進していく」とPayPalのプレジデント兼CEO、Dan Shulmanが声明で語った。
一部の投資家は、最近のクレジットカード会社との提携が利益率に与える影響を気にしている。クレジットカードに移行するユーザーが増えると利幅は減る。しかしクレジットカードが利用できることで新規ユーザーは増える。
PayPalは四半期中に600万の新規アカウントを追加し、総アクティブユーザー数は2億300万人になったと言っている。
同社の子会社であるBraintreeはUber、Airbnb、Facebook Messengerを始めとする大型クライアントのモバイル支払いを処理している。これはPayPalがそこでの取引から利益を上げていることを意味している。
PayPalは、人気のピアツーピア支払いプラットフォームのVenmoも所有している。Venmoは企業との提携を通じて収益を伸ばしており、総支払額68億ドルは前年同期の2倍以上だった。
PayPalの総支払い金額は990億ドルでアナリスト予測と一致した。これは昨年の23%増、為替レートを考慮すると25%増だった。
PayPalは2015年にeBayから分離し、現在は時価総額540億ドルでeBayよりも大きい。株価は今年になって約13%上昇し、水曜日の終値は44.41ドルだった。
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook)