Pinterestが本日アナウンスした所によると、同サービスを使ってレシピを発見、保存、共有、検索している人にとっての使い勝手をアップさせたとのことだ。自分のボードに集めておいたお気に入りレシピや、あるいはPinterst上にあるすべてのレシピから、料理のタイプや、素材による検索が行えるようになったのだ。
Pinterestをレシピ管理の場として利用する人は多く、2011年にはサイトに登録されたPinのうち11%がレシピ関連のものだったが、2013年の秋には18%に増加している。
Pinterestで食材をもとに検索する際、単に入力した素材にヒットするものが表示されるだけでなくカテゴリにより絞り込むことができるのが嬉しい。たとえば「Vegetarian」や「Gluten free」、あるいは「Paleo」などを指定することができる。また「indulge me」というラジオボタンもあり、これを選ぶと「ヘルシーさは無視」したレシピを検索することができる。Pinterestはブログでも今回のアップデート内容につき報告している。
検索方法は非常に簡単だ。検索語入力欄に特定の材料を入力するだけだ(例えば「salmon with asparagus」等)。検索結果のページには、先に言及した絞り込み用のラジオボタンメニューも表示される。気に入ったメニューはもちろん自分のボードに保存しておくことができる。そうして集めたレシピの数が多くなってきた場合、自分自身でPinしたものからのみ検索するということもできるようになっている。
この新しい機能を開発したのはJeff Millerだそうだ。レシピ関連サービスを提供していたPunchforkのファウンダー兼CEOを務めていた人物だ。2013年1月にPinterestが買収している。ちなみにこれはPinterestにとって最初の買収となった案件だ。Punchforkでも、今回Pinterestで実装したのと同様の、レシピ検索や絞り込み検索の機能を提供していた。
ちなみにレシピ検索は、Pinterestが「more useful pins」として注目している分野のひとつだ。単に検索語にヒットする写真だけを表示するのではなく、構造化データを活用してPinされた内容のみならず関連情報をも提示しようとして開発を続けている。たとえばレシピの場合ならば材料、調理時間などを表示するようにしているわけだ。オリジナルのコンテンツサイトに若干のコードを加えることで、こうした「Rich Pin」が作成できるようにしている。レシピの他には映画や製品情報などについても同様の仕組みを提供している。
Pinにいろいろな情報が含まれるようになれば、利用者にとってさらに便利になるとともに、Pinterestにとっても利用者のPin情報を解析して個々の利用者の傾向を把握することができるようになる。Pinterestは、徐々にこうした「パーソナライズ」の面にも注力しつつあるようにみえる。これはもちろんPinterest最初のプロダクトであり、年内にも正式運用を開始する予定となっているPromoted Pinsを有効に活用するための道でもあるわけだ。
レシピ検索の機能は現在ウェブ上で確認することができる。モバイル版でも間もなく利用できるようになるとのことだ。
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(翻訳:Maeda, H)