AIと食べ物を掛け合わせると何ができるだろう? 腹を空かせたロボット? 驚いたことに、そうではない。 PixFood食材の写真を撮るとそれが何であるかだけでなく、その材料で作れる料理のレシピも教えてくれる。
資金は非公開で調達されている。
ファウンダーのTonnessonは「レシピ・アプリはたくさん出回っている。ただ、それは要するレシピを教えてくれるだけだ。PixFoodはそれと違って、ユーザーが何を作ったらいいかと考えているときに手持ちの材料で作れる料理のレシピを提供することができる。たしかにそういうことができるアプリもあるが、使い方が非常に面倒だ。何をしたいかアプリに知らせるために50の質問に答えていかねばならない」という。
PixFoodが公開されたのは8月だが、 月間アクティブ・ユーザーは3000人おり、ダウンロードも1万回を数えている。チームはさらにアプリの改良に取り組んでいるところだ。Tonnessonはまた次のように述べている。
PixFoodはAIベースで高度な写真解析機能を備えたフードアプリだ。使い方は非常にシンプルで、これから料理に使いたい食材の写真を撮るだけでいい。キッチンにある食材でもスーパーの売り場の棚でもいい。なぜこういうアプリを開発したかというと、高度に個人化可能だからだ。写真を撮るとアプリはユーザーの好みに合わせたレシピを送り返すことができる。最初は誰に対して同様の平均的なレシピ案だが、使っているうちにAIはユーザーの好みを覚えて、それに合わせたレシピを探すようになる。Aiはユーザーの行動パターンを認識し、それを考慮した回答を表示する。
私がざっとテストしたところでは、このAIはそこそこ満足に動くようだ。少なくともチンパンジーを料理するよう勧めてきたりしない。単に「トウモロコシ」とタイプすればいいという考えもあるだろうが、ともあれ機械視覚テクノロジーの興味ある応用だろう。名前の分からない食材でも写真に撮ればレシピを教えてくれるというのは正しい方向への一歩だ。写真であればホッグドッグ(イノシシ猟犬)とホットドッグを間違えるようなことはないだろう。
AIは将来、好みが似た他のユーザーを探したり、トウモロコシ(チンパンジーではなく)を買える店を教えてくれるようになるという。Tonnessonは「ユーザーはアプリがレストラン、生鮮食品スーパー、料理や食材キットの宅配サービスなどと提携していくと期待してよい」と述べている。
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