電気自動車開発のスタートアップであるRivian(リビアン)は、2021年夏のピックアップトラックとSUVのマーケット投入に向け、イリノイ州ノーマルにある自社工場で試験生産を開始した。
見込まれる顧客に送られた電子メールの中でRivianは、電動ピックアップトラックR1Tの出荷は2021年6月に始まると述べている。電動SUVのR1Sの出荷は2021年8月開始の見込みだ。
Rivianは2020年5月にR1TとR1Sの出荷は2021年に先送りされると明らかにしていた。本日の電子メールで明らかになるまで、出荷が実際にいつになるか不明だった。
試験生産ラインの稼働はフル生産に入る前に予想される問題をしらみ潰しにするための必要不可欠なステップだ。どちらのモデルも当初、2020年末までにマーケット投入される予定だった。このタイムラインは、新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックで工場の建設作業を一時中止せざるを得なかったために2021年に後ろ倒しになった。工場は三菱が2017年に購入したもので、同社とChrysler(クライスラー)の合弁会社Diamond-Star Motors(ダイヤモンドスターモーターズ)がMitsubishi Eclipse、Plymouth Laser、Dodge Avengerなどを生産していた。
工場では、消費者向けのR1TとR1S、そしてAmazon(アマゾン)向けの電動配達バン10万台が生産される。Rivianは予定通り2021年初めにAmazonへのバンの納車を開始すると述べている。Amazonは以前、早ければ2022年にも電動バン1万台の使用が始まり、2030年までに全10万台が配達に使われると話していた。
画像クレジット:SOPA Images / Getty Images