Googleが将来的にJavaScriptを駆逐すべきものとして推しているDartは、昨年11月にバージョン1.0に達した。しかし、同じくGoogleのGo言語は急速に人気が盛り上がっているが、Dartはいまいちだ。Dartをなんとか普及させたいGoogleは今日(米国時間1/16)、“コードのYouTube”と呼ばれるサンプルコード発見サイトRunnableが最近設けたCode Channels*を利用する初のフレームワークとして、Dartチャネルを設けた。〔*: YouTubeの‘チャネル’にほぼ相当。〕
数か月前にローンチしたRunnableは、YouTubeと違ってビデオではなくコード片のライブラリをホストし、しかもそれらのコードやユーザによるその編集結果は、同サイト上で実行できる(だから‘Runnable’)。これまではRunnableのチームが投稿されるコードを一つ一つ調べて掲出していたが、今度新たに設けたCode Channelsは、個々のベンダやオープンソース組織などの専用のコード掲出場所となる。そのためユーザであるデベロッパは、特定のフレームワーク(たとえば新しい言語)を試用しやすくなり、そしてまさにその点に、Dartのチームは飛びついたのだ。
RunnableのCEO Yash Kumarは、今日の声明文の中でこう言っている: “Googleが新言語Dartをホストする場としてRunnableを選んでくれたことは、とても喜ばしい。Dartは弊社の、たえず成長しているコードライブラリのきわめて重要な一員となり、当サイトの、デベロッパにとっての利用価値を一層高めるだろう。またそれはCode Channelsの利用例としても非常に優れており、どんな企業でもデベロッパでも自分のフレームワークやコードを外部デベロッパに見つけてもらい、利用してもらう場所として利用できる、というチャネルの有用性を、Dartチャネルが実証するだろう。当サイトでユーザが、Dartではこんなこともできる、というコード例をたくさん投稿されることを、期待したい”。
ただしDartコードを実行する仮想マシンは今のところChromeの実験的なビルドであるDartiumでしか使えないから、Runnable上のDartのコードサンプルはDartをJavaScriptへコンパイルするdart2jsに頼ることになる。それにより、Dartで書いたコードは、ほかのブラウザでも動くようになる。
Googleが新言語普及活動の一環としてRunnableを選んだことは、Runnableにとっても大きな前進だ。それは同サイトのサービスモデルが広く認められたことを意味し、今後はさらに、いろんなベンダやフレームワークが同サイトを…自己チャネルの創設・利用者として…利用していくことにつながるだろう。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))