Samsung Electronicsは本日、クラウド・コンピューティング企業Joyentの買収に合意したと発表した。今回の買収はSamsungのスマホとインターネット接続端末向けのクラウドベースサービスの成長につながると韓国の大手テクノロジー企業は声明で伝えている(買収額は非公開)。
Joyentは、Samsungのモバイル・コミュニケーション部門に統合されるが、買収後もスタンドアローンの企業として運営を続ける。テクノロジーチームの主要メンバーであるCEOのScott Hammond、CTOのBryan Cantrill、プロダクトVPのBill FineはSumsungのクラウドプロジェクトに携わるという。
Samsungがここ数年で買収したアメリカのテクノロジー企業はこれで3社目だ。他の2社はスマートホーム用品のSmartThingsとMagnetic Secure Transmission(MST、セキュアな磁気通信)テクノロジーを開発したLoopPayだ。MST技術はSumsung Payにとって、Apple Payなどのモバイル決済サービスや既存のクレジットカードと対抗する助けとなる。
2004年に創業したJoyentは、ここ数年買収のターゲット企業となっていた。似たサービスのVirtustream、SoftLayer、Metacloudは到来したM&Aの波に乗って買収されていった。Joyentの主要プロダクトは、モバイルやウェブアプリのためのコンテナインフラ・プラットフォームTritonやクラウドベースのオブジェクト・ストレージサービスMantaなどだ。
ブログ投稿でHammondは以下のように伝える。
「買収の結果、JoyentのTritonとMantaのソリューションにおいてSamsungはアンカーテナントとなります。私たちのチームの成長、そして世界規模のデータセンターの取り組みを拡張する助けとなります。
この買収は、財政面とスケールする体力を得たというだけではありません。JoyentとSumsungはイノベーションと卓越した技術を求める共通の意識があり、私たちは共に、一連の補完的なクラウド、ビッグデータ、モバイル、IoTテクノロジーを提供することができるようになります」
CrunchBaseのデータによると、Joyentは累計1億3100万ドルを調達していて、出資元はIntel Capital、Greycroft Partners、Peter Thiel、Telefonica Venturesらだ。
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(翻訳:Nozomi Okuma /Website)