がっかりするような結果を覚悟しなければならないのは、Appleとそれを取り巻くアナリストたちだけではなかった。Samsung Electronicsの2018最終四半期の決算ガイダンスも、二年ぶりに利益が減少するだけでなく、アナリストたちの予想をはるかに下回っている。同社はその下降の原因として、メモリチップの需要が予想外に低かったことを挙げている。これまでの各四半期ではメモリが、同社のスマートフォン事業の低迷を補ってあまりある存在だった。
Samsung Electronicsによると、約10兆8000億ウォン(96億7000万ドル)の連結営業利益は、前年同期の15兆1500億ウォンを28.7%下回り、Thomson Reutersが取材したアナリストたちの予測13兆2000億ウォンすら下回る予想だ。連結売上の予想59兆ウォンは前年同期65兆9800億ウォン(529億ドル)を10.6%下回る。アナリストたちの予想は62兆8000億ウォンだった。
声明で同社は、“メモリビジネスの困難な状況により2019年の第一四半期も低調な決算が続くことが予想される”、と言っている。とくにデータセンターの顧客の一部において、需要が予想外に弱かったそうだ。
先週は、SamsungのライバルAppleが、第一四半期決算のガイダンスを下げ、CEOのTim Cookは、売上予測が当初の890-930億ドルから840億ドルにダウンする、と述べた。新興市場における需要低迷がその原因とされたが、しかし一般的にスマートフォンの市場そのものが最近の二年は不調なのだ。
ほぼ1年前にGartnerが、2004年以来初めてのスマートフォンの全世界的な売上減を報告した。そのときは、高品質な低価格スマートフォンの不在によりアップグレードが不調だったことと、とくに高級機のオーナーに長期保有の傾向があることが、市場低迷の原因とされた。