StoretaskerはShopifyのマーチャントをデベロッパーやビジネスの成長を助けるエキスパートと結びつけることに焦点を当てたオンラインマーケットプレイスだ。
このプロダクトは、以前Loremとして知られていたスタートアップが所有している。協同創業者でCOOのCharlie Fogarty(チャーリー・フォガティ)氏によると、Lorem本来のミッションは、中小企業とデベロッパをつなぐことだったという。「Shopifyとeコマースが我々の主な顧客であることに気づきました。そのため私たちにとって主要な競合相手であるStoretaskerを買収し、2つのビジネスを合併し、社名をStoretaskerにしました」。
この買収(Storetaskerのプロダクトとエキスパートネットワークが主でチームは含まれていなかった)は実際には2020年に行われており、フォガティ氏によると「我々はこの10カ月、基本的にプロダクトを一から作り直してきました。私たちは何年もかけて学んできたことをリブランド化し、新製品やエンド・ツー・エンドの新しい顧客体験に結びつけました」という。
しかしメインの事業は以前と同じだ。ShopifyのマーチャントがStoretaskerを訪れて簡単な言葉で彼らのプロジェクトを説明すると、Storetaskerは数時間以内に同社のネットワークにいる専門家の1人とマッチングさせる。その後は顧客は、専門家と直接仕事をすることができる。
Storetaskerはこれまで、Shopify上の30000あまりのお店が利用している。それらの中には、Boll & Branch、Chubbies、Aisle、Alpha Industries、Truff Hot Sauce、Branch Furnitureなどの有名店もある。Fogarty氏によると、プロジェクトの平均サイズは工賃が300ドルぐらいで、Shopifyのストアにカスタムデザインやユニークな機能を加えるものが多い。
StoretaskerはすでにShopifyのBoll&Branch、Chubbies、Aisle、Alpha Industries、Truff Hot Sauce、Branch Furnitureといった3万以上のブランドで利用されている。フォガティ氏によると、プロジェクトの平均規模はわずか300ドル(約3万1400円)で、通常はShopifyのストアにカスタムデザインやユニークな機能を追加する必要があるという。
UpworkやFiverrのような一般的なマーケットプレイスを利用してフリーランスの開発者を見つけることもできるが、Storetaskerはその才能を吟味するために5000回以上のインタビューを行い、それぞれの顧客に適した専門家を選び出している。フォガティ氏によると、他のプラットフォームでは「未審査の人材をふるいにかけなければならない【略】採用の負担は顧客にかかる」という。
さらにフォガティ氏は、顧客はStoretaskerを開発支援だけでなく、コンバージョンや「電子商取引のあらゆる側面」の専門家を見つけるためにも使うことができると指摘している。
買収後のプロダクト刷新と並んでStoretaskerは2020年に、FlybridgeやFounder Collective、FJ LabsからシリーズAで320万ドル(約3億3000万円)を調達している。フォガティ氏によると、成長の余地はとても大きく、Shopifyのエコシステムだけで手一杯だそうだとのこと。今やShopifyを利用してeコマースをやっているストアは100万店以上あり、その総売上は2000億ドル(約20兆9000億円)に達している。
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(文:Anthony Ha、翻訳:Hiroshi Iwatani)