スマートフォンユーザーならばアプリストアで一度は見たことがあるであろうニュースキュレーションサービス。4月に上場したGunosyの「グノシー」、スマートニュースの「SmartNews」をはじめとして、今では多くのユーザーが利用している。
そのSmartNewsの原型とも言えるウェブサービス「Crowsnest」が今月、ひっそりと終了していた。以前にTechCrunchでも紹介しているとおり、Crowsnestは現在スマートニュースの共同代表であり、SmartNewsの開発者である浜本階生氏が手がけたサービスだ。
このサービスは、ユーザーがフォローするTwitterアカウントで言及されているリンクや全体のツイートから集計したリンク、経過時間などをもとに、重要だと思われるニュースを紹介してくれるというもの。このロジックを発展させたものがSmartNewsの「Twitter」のタブだと言ってもいい。
初期のグノシーも配信する記事の“パーソナライズ”をうたっていたのだが、Crowsnestのユーザーのフォロワーが言及するリンクを重視するパーソナライズという方向性はそこまで多くのユーザーには受け入れられなかったそうだ。そこで全体のツイートで言及されているリンクに重きを置いてサービスを設計したのがSmartNewsなのだそう。
スマートニュースによると、5月頃からサービスに不具合が出ていたそうで(実際僕がアクセスしても、記事が1本も表示されないことが何度かあった)、結局開発リソースを割り当てることができなくなり、サービスが終了することになったそうだ。「こういう終わり方は心残りだが、その分SmartNewsでのプロダクト開発に集中して、良い結果を出せれば」(浜本氏)