実はVRハードウェアはお金になるのかもしれない。
発売からわずか4ヶ月後、SonyがNew York Timesに伝えたところによると、同社はバーチャルリアリティ・ヘッドセットのPS VRを91万5000台販売した。記事にはSonyが当初の販売目標を6ヵ月で100万台に設定していたことも明かされている。容易に達成できそうな数字だ。
10月に発売されたPlaystation VRは、Sonyのゲーム機PS4で使用する。Sonyは12月に、PS4を5000万台販売したと発表した。FacebookのOculusやHTCなどのライバル製品と比べるとPS VRは比較的求めやすい価格設定だ。OculusのヘッドセットRiftは599ドル(タッチ式コントローラーが199ドル)、HTCのVRシステムは799ドルなのに対して、SonyのPS VRシステムとコントローラーはわずか499ドルで、しかも他のシステムはハイエンドのPCが必要だ。
バーチャルリアリティ市場では、ヘッドセットの普及率の低さが多くの投資家をためらわせ、多くのファウンダーを不安にしている。PS VRの数字は、強力なPCを必要とせずゲーム機の頭脳を利用する「中間層消費者向けVR 」の明るい未来を示唆するものだ。Microsoftは6月のE3カンファレンスで、VRヘッドセットへの対応を強化したXboxハードウェア、”Project Scorpio”の詳細を発表する見込みだ。
HTCとOculusは、ヘッドセットの販売データをまだ公表していないが、アナリストの多くはいずれも50万台に遠く及ばないと推測している。
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook)