イーロン・マスク氏は、彼の会社SpaceXが過去4年間にわたって運営してきた、Hyperloop学生エンジニアリングコンペティションの内容を変えることを計画している。来年のコンペティションは10kmの長さのトンネルで行われることになるとTwitterで発信した。それによれば、現在SpaceXのホーソンHQにある、4分の3マイル(約1.2km)の直線のテストトンネルではなく、カーブしたトンネルを使うことになる。
来年の@Hyperloopコンペティションは、カーブを伴った10kmの真空トンネルで行われます
今年のHyperloopポッドコンペティション決勝戦の会場で、現地時間7月21日の早い時間に、Boring Company(ボーリングカンパニー)のスティーブ・デービス(Steve Davis)社長が、現在のトンネルは「200m」延長されるだろうと語っていたことを考えると、これは大きな変化だ。ただし、SpaceXがどこでどのようにこれを開催するつもりなのかははっきりしていない。
デービス社長とマスク氏は7月21日の決勝のステージ上で、現在のトンネルの延長について議論したが、それはどちらかと言えば、来年行うちょっとした延長についてのように聞こえた。マスク氏はこの先3年のうちに、Boring Companyの手によって、学生チャレンジに使うことができるような、より長いトンネルを掘削できるという考えを進めているようだった。
「これから1年で、十分長くて直線の地下トンネルを掘削できるとは思いませんが、3年かければ必ず達成できると思っています」とマスク氏はコンペティションの合間のQ&Aタイムで答えた。「それで、これから3年を思い描いてみましょう、少なくとも数マイルは完成している筈です。そうなれば、実際に事を進めることができます」。
マスク氏はまた、Boring Companyのメインミッションである、トンネル掘削に関する新しいエンジニアリングコンペティションを始める可能性を語って、聴衆を盛り上げた。
「おそらくトンネル掘削コンペティションを開催するするとができるでしょう、それが良いかもしれませんね」とマスク氏は語った。「トンネル掘削コンペティションを検討します」と彼は数秒考えた後に締めくくった。
その後、会場にいた学生チームのメンバーのひとりから出されたフォローアップ質問に答えるかたちでマスク氏はこう語った「トンネル掘削は極めて面白いテーマだと思いますよ。先ほどお話ししたように、主な課題は、どのように効果的にトンネルを掘削するのか、特にどのように補強セグメントを入れて土を効果的に除去するかです。それは予想以上に困難です」。
現在の掘削技術は、氷河の進むようなペースでしか管理できない。マスク氏はもし私たちが歩く速度の10分の1とか、3時間で1マイル(約1.6km)の速度で掘削できるようになったなら、地下輸送の3Dネットワーク構築の可能性に大きな変化がもたらされるだろうと語った。
7月21日の夜に行われた彼のツイートによれば、マスク氏はテストトンネルの長さを大幅に延伸する方法を思いついたらしい。だがそれに先立って出された、私たちがいつ十分な長さの地下トンネルを掘ることができるのかについてのコメントを考慮すると、その延伸方法は地下トンネルを使ったものではまだなさそうだ。
[原文へ]
(翻訳:sako)