デビューしたばかりのスタートアップ、Sponsifyは、YouTubeにネイティブ広告を大々的に持ち込もうとしている。
YouTubeを訪れる人の中に広告が少ないと苦情を言う人はいないと思うが、今の広告は殆どがプレロール形式のビデオと横に表示される広告コンテンツだ。Sponsiftyは、もっと意味のある形でコンテンツに統合された広告に焦点を絞る。例えば、ビデオ内の商品プレースメントだ。
この種のキャンペーンは、広告主にとって価値があるだけでなく、クリエーターにも富をもたらす。従来の課題は、Sponsifyの共同ファウンダー・CEO、Muhammad Huzaifaによると、クリエーターがネイティブ型キャンペーンを実施する唯一の方法は、Maker StudiosやMachinimaなどのマルチチャネル・ネットワーク(MCN)と組まなくてはならないことだった。しかしそれは、クリエーターが望む以上に大きい賭けになることもある ― Hufaizaによると、MCNとの契約の60%はは、永久拘束条項が含まれている。
「クリエーターには、自分のコンテンツのために広告主を調達できる独立プラットフォームがない」
そこでSponsifyはそのギャップを埋めるべく、、広告主が目的にかなった視聴者を持つクリエーターを見つけられる方法を提供することを目指す。Sponsifyは、製品のレビューや推奨、YouTubeチャンネルプロモーション、バイラルビデオの制作、Facebookやツイートのスポンサー付メッセージなどのキャンペーンを広告主に提案できる。
会社はまだごく初期段階にある ― Huzaifaによると、彼が弟のMuhammad Jehanzaibとこのプラットフォームに取りかかったのは「6~7週間前」だという。この2人チームは現在パキスタンのカラチに拠点を置き、ロンドンへの移転を計画している。そして、実際にはまだ一度もキャンペーンを実施していない。それでもHufaizaは、すでにクリエーターから大きな関心が寄せられていて、100チャンネルの登録があり計1000万人以上の購読者にリーチできると言っている。
透明性と情報開示の問題について尋ねられると、Hufaizaは、既に似たようなキャンペーンがYouTubeに存在していることを指摘した ― しかし、広告主には独立クリエーターを見つけるための効果的方法がない。そして、確かにビデオの説明文の中には何らかの情報開示が必要だが、彼はこう付け加えた、「ビデオの平均的視聴者にとってそれは大した問題ではない」。
これらのキャンペーンの効果を追跡する方法に関してHufaizaは、YouTubeのAPIを使って「膨大な量のデータ」を提供できると語った。
Sponsifyは、新しいオンラインフォーマットにこの種のキャンペーンを導入しようとしているスタートアップとして、最も新しく参入した一社にすぎない。モバイルおよびソーシャルゲームに商品プレースメント広告を持むMediaSpikeは今月520万ドルを調達した。
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(翻訳:Nob Takahashi)