音楽ストリーミングサービスSpotifyの広告部門(かつ、有料購読者以外からの収入源の一つ)、Spotify for Brandsは、無料Spotifyユーザーに見せる新しいビデオ広告を2種類スタートする。
1つ目のモバイルオンリー版では、Spotify Freeのユーザーが15~30秒のスポンサー付きビデオ ― 名称は”Sponsored Session” ― を見る見返りとして、30分間広告無しで音楽を聞くことができる。現在、3000万人以上いると言われる無料Spotifyユーザー ― 対して、月間購読料を払って広告のないプレミアムサービスを利用しているユーザーは1000万人 ― は、ラジオCMに似たオーディオ広告によって、音楽を中断されている。これはリスナーにとってかなり煩わしいが、Spotifyが無料音楽ストリーミングを維持していくためには不可欠だ。
その意味で、新しいSponsored Session広告は、ブランドがSpotifyの熱心なリスナー ― 同社によると平均的ユーザーは毎日146分サービスを利用している(ただし、これにはプレミアムユーザーが含まれている可能性が高い) ― に近づく機会を与えるだけでなく、無料ユーザーは事前に広告を見ることと引き換えに、不快感少なく音楽サービスを利用する手段を得られる。どこまでメッセージが届くかは、新しい広告枠をどんな広告主が利用するか、またこれらの広告がSpotifyのタダ乗りリスナーにうまくターゲットできるかによる。
もう一つのデストップ版は、デスクトップユーザーのみがターゲットで、ブランドはSpotifyが “Video Takeover” と呼ぶビデオ広告スポットのスポンサーになる。基本的にこれはリスニング体験を中断させるビデオ広告で、Spotifyの既存のオーディオ広告のビデオ版だ。
新ビデオ広告を発表したブログ記事によると、新フォーマットの初期パートナーとして、Coca-Cola、Ford、McDonald’s、NBC Universal Pictures、Kraft/Mondelez、Nike、Sprint、Target、およびWells Fargoが参加している。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)