どこかに新しいスクリーンができたら、Square Enixは必ずそれ用のRPGを作る。どんなに小さなスクリーンであろうとも、あるいは実装がすごく難しそうなスクリーンでも、同社は尻込みしない。同社がこのたび、これまでとても無理と考えられていたフォームファクターに挑戦した作品が、Cosmos Ringsだ。しかもそれは、機種限定だ。プレイするためにはiPhoneアプリが必要だが、プレイそのものはAppleのウェアラブルで行う。
この6ドルのゲームは“永遠の闇の世界”*を舞台とし、ヒーローは(言うまでもなく)、時の女神(Goddess of Time)を救出するために闇の割れ目を旅していく。実際のゲームプレイは、言葉で言うほど簡単ではない。〔*: 永遠の==timeless==時間がない、闇が明けるためには時間の復活が必要。〕
Squareはこのロールプレイングゲームを“Apple Watch体験”と呼ぶが、わざわざそう呼ぶのは〔時間がテーマだが〕、対話性に制約があり、またプレイの要素もあまり多様でないからだ。今回はそれを補うために、自動攻撃という親切がある。
でも、ウォッチのわずか1.65インチの画面には、Squareならではの、綺麗で、すごくカラフルなグラフィクスが繰り広げられる。自分の重要な仕事のための重要な会議でも、テーブルの下に隠してプレーに没頭する価値はある。なにしろ時の女神は、自力で脱出できない、あなたの力がどうしても必要なのだから。