SteelSeriesがゲームコントローラー周辺機器販売のKontrolFreekを買収

システムにスパイスを加えたいと考えているゲーマーに、10年近くにわたってゲームやゲーム機の周辺機器を販売してきたアトランタを拠点とするKontrolFreekが、ゲーム用周辺機器、アクセサリーのグローバルなメーカーであるSteelSeriesに買収された。

買収の条件は明かされていないが、KontrolFreekは同社の主力製品を200万台以上出荷しており、60カ国の9000以上の小売店で利用でき、16以上のオンラインマーケットプレイスで見つけることができる。

Billy L.Harbert(ビリー・L・ハーバート)氏とAshish Mistry(アシシュ・ミストリー)氏が共同設立したアトランタの投資会社BLH Venture Partnersから5万ドル(約520万円)の小切手を受け取って11年前に設立された会社としては、この買収は悪くない。ミストリー氏はVirtex Networksの共同創設者で、後にAir Defenseの初期チームメンバーとなった。

ハーバート氏とミストリー氏はどちらもゲームに熱心ではなかったが、ミストリー氏は周辺機器メーカーを販売する機会を見いだしていたと、ダイレクトメッセージで述べた。

「巨大な市場には大きなニッチ市場がある」とミストリー氏は書いている。

KontrolFreekを買収することにより、SteelSeriesは高性能コントローラーアクセサリーの主要販売企業の1社を自社製品ポートフォリオに組み込み、家庭用ゲーム機市場における地位をさらに強化する。SteelSeriesは2020年、ゲーム用3次元サウンドシステムを提供するA-voluteを買収している。

SteelSeriesは、400万人のコミュニティメンバーを誇るKontrolFreekのFreekNationコミュニティで、活発なユーザー生成メディアを手に入れたことになる。

「次世代コンソールがゲーム業界の第一線に立っているいまこそ、最高のゲーム体験と製品をコンソールゲーマーに提供する能力を最大化する絶好の機会です」とSteelSeriesのEhtisham Rabbani(エティシャム・ラバーニー)CEOは語った。「KontrolFreekの専門知識と世界的な人気により、同ブランドが世界中の新しいゲーマーを楽しませ、喜ばせ、支援するための新しい機会を開くことになるでしょう」。

カテゴリー:ゲーム / eSports
タグ:SteelSeriesKontrolFreek買収

画像クレジット:KontrolFreek

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter)

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TechCrunch Japan

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