Steve Jobsの死後初のLaurene Powell Jobsインタビュー

夫の死後初めてのインタビューでLaurene Powell Jobsは、その時間の大半を移民法改正の推進にあて、故Steve Jobsの私生活についてはほとんど口をつぐんでいることが、強く印象に残る。以下に、Rock CenterのBrian Williamsが行ったそのインタビューの重要な箇所をご紹介しよう。

Steve Jobsについて: “とってもクール”の遺産

BRIAN WILLIAMS: 私たちには、ほんとうにクールな物たちの世界だけが遺されました。いつも私が知りたいと思うのは、Kennedyが、車を運転してKennedy Airport(ケネディ空港)へ行ったら、どんな気持になるだろう?、ということです。葬儀の献灯があり、10人の人が十字架型に並び、全員が、耳に白いイヤホンを付けています。その様子を彼自身が見たら、どう感じたでしょうか?

LAURENE POWELL JOBS: とてもクールだ、と思ったでしょう。

BRIAN WILLIAMS: (LAUGHS) とってもクール。そう、それが世界を変えたんです。

LAURENE POWELL JOBS: そうですね。自分がやりたいことをやり、その足跡を遺す。重要で永続的な何かとして。良い生き方をしたことの証しとして。

移民法改正について

熱心な移民法改正運動家であるPowell Jobsは、映画監督Davis Guggenheim(Waiting For Superman, An Inconvenient Truth)と一緒にドキュメンタリー映画を作っている。才能のある愛国的なアメリカ人青年が、未登録の移民であるがゆえに、軍隊にも大学にも入れない。彼女が議会に求めている改正は、不法移民だった親から生まれた子に正規のアメリカ国籍を与えることだ。その予告編が下のビデオだが、すでに草の根的なキャンペーンやWebサイトも立ち上がっている。

BRIAN WILLIAMS: 金曜日の夜に、こんな人たちを見るのはたいへんですね。彼らの親たちは、何か悪いことをしたのでしょうか? 入国が不法だったことで、全人生が否定されるのでしょうか? 海兵隊に入って国に奉仕したいと思っている者に、社会保障番号も与えないという官僚主義には、あきれてしまいますね。

LAURENE JOBS POWELL: そうです。これに関して人びとが対立した考え方を持つことは、理解できます。親たちが法に違反したことは事実です。だからこそ、議会は修正の道を探しているのです。罰金や税金なら、いいのではないか、などと。あるいは、20年経てば国籍をもらえるとか。妥当な罰則なら、許せると思うのです。でも、Marco Rubio上院議員が言うように、これらの親たちが来たのには理由があるのです。絶望的な貧困、生活苦、子どもたちの良い人生のためなら、何でもしたい、…そんな人たちを、私たちは冷たく裁こうとしているのです。

BRIAN WILLIAMS:…でも、誰もが成功して良い収入が得られるわけではありませんよね。犯罪を犯す人もいる、アメリカ経済の負担にしかならないような人たちもいる。否定的な側面も、たくさんあります。

LAURENE POWELL JOBS: ある議員が言った次の言葉が好きです、“私の祖父母の入国を許さなかった移民政策を私は支持しない”。それが、大原則ではないでしょうか。アメリカ的価値、というものへの合意が必要です。アメリカを、本物の、「機会の国」にすることです。そのためにはもちろん、規則や法律も必要です。この問題を修復し、人びとが栄える国を作りましょう。

移民法の全面的な改正案を議会は4月半ばに議題とする予定だ。その案には、未登録の青少年に国籍を認める条項もある。

上記書き起こしの出典: “Rock Center With Brian Williams”, NBC News – Friday, April 12, 2013

[画像クレジット: Wikimedia user Gobierno de Chile]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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