Stonlyが約39億円を獲得、顧客サポートをよりインタラクティブに

Stonlyはカスタマーサポートチームのためのサービスを構築しており、ユーザーが抱える最も一般的な問題を解決するために、ステップバイステップのガイドをクライアントは共有できる。このスタートアップは、EventbriteのCTOであるRenaud Visage(ルノー・ビサージュ)氏とPeopleDocの創設者のJonathan Benhamou(ジョナサン・ベンハムウ)氏、Clément Buyse(クレメント・バイス)氏のようなビジネスエンジェルも参加し、Accelが主導する資金調達ラウンドで350万ドル(約39億円)を調達した。

Stonlyはカスタマーサポートのためのチャットボットを作っているわけではない。チャットボットは通常、なにを言っているのかを理解できず、顧客は結局カスタマーサポートに連絡することになる。一方、複数の質問を持つスクリプト化されたガイドは、チャットボットや威圧的なナレッジベースよりもはるかにうまく機能するとStonlyは信じている。

しかしStonlyは、ZendeskやIntercomにすぐにでも取って代わることはないことを十分に理解している。そのため、Stonlyのガイドは既存のツールに埋め込むことができるモジュールとなっている。同スタートアップは現在、Intercom、Zendesk、Freshdesk、Frontをサポートしている。

そしてFrontまたはIntercom上で顧客から連絡があった場合、Stonlyのガイドを返信することで、ユーザが自分の問題を解決できるようにする(共通の問題であれば)。また同社は、従来の知識ベースにStonlyのガイドを加えた独自サービスをローンチし、クライアントがチャットウィジェットを通じて一般的な質問にアクセスできるようにした。

これまでのところ、Stonlyの最初のクライアントはうまくいっている。例えばDashlaneは、Stonlyの採用後に最も頻繁に発生した問題について、オープンチケットが25%減少したことに気付いた。他のクライアントには、Devialet、Happn、Calendlyなどが名を連ねる。

米国時間2月26日の資金調達ラウンドで、Stonlyはニューヨークに新しいオフィスを開設して米国に進出し、Calendlyの営業マーケティング担当ヴァイスプレジデントであるDavid Rostan(デビッド・ロスタン)氏が売上責任者として加わる。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter