あなたは診察室で、暗く打ち沈んで待っている。戻ってきた先生は、重苦しい顔で目の前のカルテに集中している。
「あまり時間は残されていません」と申し訳なさそうに言う。「死ぬ前に何かやりたければ、今がその時です」
これこそ、Tikker、死のカウントダウン時計が、あなたに腕を見下すたびに味わってほしい体験だ。このKickstarterプロジェクトには、地球上であなたに残された推定年数がわかる特別なハンドブックがついてくる。ただし現実とは殆ど関係なさそうだ。ユーザーはその値をこの時計に入力する。
本当の時刻を告げる以外に、Tikker は、あなたがあと何年、何ヵ月、何週間、何日、何時間、何分、何秒生きられるかを知らせてくれる。
そこにあるアイデアは、あらゆる瞬間に、人生は短いことをあなたに思い出させることだ。
TikkerのKickstarterプロジェクトは、22日を残して目標額2万5000ドルの2倍に迫る勢いだ。これは控え目に言っても革新的テクノロジーではなく、スタイリッシュでも魅力的でもない。ではなぜ成功したのか?
答えは、Slateが指摘しているように、YOLO[You Only Live Once:人生は一度だけ] だ。
あなたのいちばん怖いものが何であれ、ヘビでもハチでも高所でも閉所でも、何よりも恐ろしいのは、自分のなりたいものになることも、やりたいことをすることも、行きたいところに行くもともなく、人生を終えることだ。
良き幸せな人生を過ごすための継続的なリマインダーとして、Tikkerは自動的に消費者の心に触れる。
もし、あなたの心に届けられた言葉が”Carpe Diem”[その日を摘め]だったなら、今すぐKickstarterでこれをチェックしよう。
少々薄気味悪い紹介ビデオはこちら。
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(翻訳:Nob Takahashi)