StayGoは、MacやiOSデバイスで使える便利でユニークなアクセサリを提供しているTwelve South(トゥエルブ・サウス)から新たに発売されたUSB-Cドックだ。人気のカテゴリーであるUSB-Cドックにひと工夫加えて、優れた製品になっている。
StayGoのユニークなところは、短いUSB-CーUSB-Cケーブルが本体に収納されていることだ。ケーブルが本体に直付けになっていたら持ち運ぶのに邪魔になる。USB-Cコネクタが本体に直接取り付けられているタイプだと、バッグの中で破損したり他のものを傷つけたりする恐れがある。ケーブルはもう1本、3フィート(約90cm)のものが付属していて、出先ではMacBook、家ではデスクトップを使うといった場合に簡単につなぎかえることができる。
ちょっとしたことのように見えるが、短いケーブルを収納できると出張中や出先で仕事をするときの利便性が増す。筆者はこの種の製品をたくさん使ってきた。StayGoを1カ月ほど試用し、その間に数回の出張があった。その結果、この製品が気に入った。
ポートも使い勝手のよいものを備えている。Hi-Speed USB-A 3.0ポートが3つ、イーサネットポートが1つ、USB-Cコネクタが1つ(最大85Wのパススルー充電対応)、4K 30Hz HDMポートが1つ、SDとmicroSDの各スロット(UHS-Iの転送速度をサポートし、同時に使用可能)がある。出張先で使う人や写真家に必要なものは全部そろっているだろう。省スペースで、これさえバッグに入れておけば間に合う。
パフォーマンスの点でも、今のところ問題ない。撮影した写真を転送しているときにメモリカードのマウントが解除されてしまうととても困るが、StayGoは安定して動作している。不満があるとすればビデオ出力が60Hzでないことだが、ビデオ編集をするための専用のビデオ接続ではなく、出先で外部モニタを使いたいという用途なら必須ではない。
動作中にやや温かくはなるが、熱くなることはなかった。ケースがアルミニウム製なので、放熱しやすい。
価格は99.99ドル(約1万1000円)で、Amazonにあるほかのハブよりは高いかもしれない。しかし信頼性、スペック、ポート、出先でも家でも使いやすいという興味深いアプローチを考えれば、妥当な価格だろう。
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(翻訳:Kaori Koyama)