Twitterは「認証済み」を意味する青いチェックマークを取得するための門戸をやや広げた。
Twitterのニュースリリースによれば、同社はチェック済みマーク取得のリクエストをすべてのユーザーから受け付けるという。復習しておくと、「認証済みマーク」というのはユーザープロフィールに表示される青いチェックマークのことで、Twitterでは「公共の関心をひくアカウントであり、本人によって管理されていると判断された」ことを示すとしている。
通常これはそのユーザーが音楽、演劇、ファッション、政府、政治、宗教、ジャーナリズム、メディア、スポーツ、ビジネスなどの分野で著名であり、なりすましの対象になる可能性があるアカウントであることを意味する。青いチェックマークを取得したアカウントには認証済みユーザー専用の通知のようないくつかの特権が与えられる。ただしTwitterのユーザーとしての立場を大きく変えるものではない。
声明の中でTwitterは現在認証済みアカウントは18万7000件で、 3億1000万の月間アクティブ・ユーザーの約0.06%に当たるとしている。
当初Twitterでは誰でも認証の要求ができたが、数年前にこの機能は停止された。おそらくは認証する価値の薄いリクエストの大群に悩まされた結果だろう。これまで、ユーザー側からの認証リクエストはできず、Twitter主導の人力による審査で認証バッジの付与が行われてきた。
今回のアップデートで、ユーザーは誰でも自分のアカウントの認証のリクエストを行うことができるようになった。認証を受けるためのリクエストの書式には、有効な電話番号、メールアドレス、自己紹介、プロフィール画像、誕生日(個人アカウントの場合)、管理するウェブサイトの情報が必要だ。
Twitterはアカウントの認証が必要な理由を尋ねることがある。また場合によっては公的機関の発行した身元確認ができる身分証明書のコピーの送信を求める場合があるとしている。
今回のアップデートはTwitterが認証済みアカウントを増やそうとしていると同時に、独自の身元確認手段を持っていないことを意味しているようだ。Twitterのユーザー・サービス担当副社長、Tina Bhatnagarによれば、アップデートは「ユーザーが良質でフォローする価値の高いアカウントを容易に発見できるようにするための幅広い努力の一環であり、逆にクリエーターなど影響力の高い著名人ユーザーが広く適切なフォロワーを得ることを助けるという狙いもある」としている。
アカウントの認証リクエストについての説明はこちら。ユーザーはこのフォームからリクエストを送信できる。
〔日本版〕上記の認証リクエストの説明および認証アカウントの説明は日本語化されているが、リクエストのフォームそのものは現在英語のままになっている。Twitterのニュースリリースによれば認証リクエストの受付は今日から一部地域で開始され、今週中に世界の全ユーザーに公開される。なお今回のアップデートはあくまでユーザー側からのリクエスト送信が可能になったことを意味し、認証されるアカウント数については今後の結果を待つことになる。
[原文へ]
(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)