TwitterのVineでビデオメッセージを他のユーザーに直接送信できるようになった。
ビデオとキャプションをプライベートなダイレクト・メッセージとして友だちに送信できるのはVineにとっては大きな新機能だ。iOSとAndroidのアプリをインストールするか更新すれば新機能を利用できるようになる。
Vineのホーム画面を右にスワイプし、右上のメッセージ・アイコンをタップするとビデオメッセージの作成画面が表示される。画面をタップすると録画が始まり、指を離すと一時停止する(上部にプログレスバーで録画時間が表示される)。必要なら見出しが追加できる。メッセージは複数の相手に送信できるが、会話は一対一になる(この点はSnapchatなどのメッセージ・アプリと同様)。
Vineメッセージは相手がVineをインストールしていなくてもアドレス帳にアドレスが載っていさえすれば送信できる。これはWhatsAppが採用した方法だが、ユーザーを拡大するには有効な戦術だ。TwitterとしてはWhatsAppなみにこの機能のユーザーが急拡大してくれることを願っているのだろう。
Vineにプライベート・チャンネルを設けるのは別の意味でも有効だ。洗練されたプロレベルの作品やニュース価値が高いクリップがVineのストリームを占領するようになるにつれて、一般ユーザーには敷居が高く感じられるようになっている。これによって一部のユーザーは自分の平凡なVineクリップを投稿する気をそがれていた。Snapchatと同様、プライベートなチャンネルで一人一人の友だちに見せるだけであれば、バカバカしい、あるいは非常に私的なクリップを投稿する気になるユーザーも多いだろう。
Vineメッセージでは友だちとそれ以外のユーザーを区別して表示する。ユーザーは友だちあるいはフォローしている相手以外からのメッセージを受け取らないように設定できる
ここですぐに頭に浮かぶのは企業アカウントからでもこのビデオ・メッセージ機能を利用できるのだろうかという疑問だ。
Twitterは「VineメッセージはすべてのVineユーザーが利用できる」と述べているので、応えはイェスということだろう。ブランドがVineのアカウントを持っていれば広告のビデオメッセージを大量に送信することができるはずだ。おそらくそのために知らない相手からのビデオメッセージを受信拒否する機能が設けられたのだろう。
Vineにビデオ・メッセージが追加されたからといってTwitterが独自の新たなメッセージ・サービスの構築に動こうとしているわけではなさそうだ。しかしTwitterはダイレクト・メッセージ機能の強化を長年放置してきた。ここにきてSnapchatやInstagram、それにLine、WhatsApp、FacebookMessenger、WeChatのような巨大メッセージ・サービスに対抗する努力を始めたのは当然の動きだろう。
取材協力:Josh Constine.
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)