Twitterがトランプ大統領が支持者の群衆に「we love you」と書いた動画投稿にポップアップ警告を追加

Twitter(ツイッター)は米国時間1月6日、Donald Trump(ドナルド・トランプ)大統領のアカウントに対して新たな措置を取り、米連邦議会議事堂で起きている混乱に対処する彼の最新ツイートに大きくポップアップする警告メッセージを追加した。Twitterはこのツイートについて、「暴力の危険性」とし、エンゲージメントを制限している。

怒りに満ちた支持者の群衆に対するトランプ大統領の新たなメッセージは、群衆に「平和的」であることを促すものに続いて、ビデオ形式で送られた。動画の中でトランプ氏は支持者の陰謀論に根ざした不満を認め、優しく退場を促している。

「私はあなたたちの痛みを知っています。怪我しているのはわかっています。私たちには、私たちから盗まれた選挙がありました。それは地滑り的な選挙で、誰もがそれを知っています。特に反対側は。でも、もう家に帰らないと。家に帰りなさい、愛している。あなたはとても特別です」とトランプ大統領は述べている。


興奮したトランプ支持者の群衆が米国時間1月6日に、ワシントンD.C.の米連邦議会議事堂に侵入し、議会の会議室に押し入り、Nancy Pelosi(ナンシー・ペロシ)下院議長のオフィスにまで入った。この動きはトランプ氏が定期的に奨励してきた「Stop the Steal」運動に関連したもので、Joe Biden(ジョー・バイデン)次期大統領の選挙での勝利を証明するために開かれていた会議の最中に起こった。

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Twitterはこれまで、大統領のルール違反したツイートを隠したり、小さな警告ラベルを貼ったり、エンゲージメントを制限してきたが、今回の大きなポップアップは同社がまだ使っていないツールだ。同社は本日、米連邦議会議事堂での状況を踏まえ「その他のエスカレーションされた強制アクション」だと述べている(Twitter投稿)。このポップアップがすべてのユーザーに表示されるのかどうかは不明だが、我々はTwitterに、これがエスカレーションされた措置の1つなのかどうか確認した。

「ワシントンD.C.における現在の状況に関して、TwitterのTrust&Safetyチームは、同サービスで発生している一般の会話を保護するための取り組みを行っており、Twitterのルールに違反するコンテンツに対しては対処を行う予定だ。はっきりさせておきたいのは、Twitter上には暴力の脅威や暴力への呼びかけは存在しないということであり、それに応じてポリシーを実施するということだ」と同社広報担当者は述べている。

【更新】ビデオを制限した直後、Twitterは「申請な地滑り的選挙」が「偉大な愛国者から奪われた」と不満を述べたトランプ氏のツイートに制限をかけた。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:Twitterドナルド・トランプアメリカ

画像クレジット:Samuel Corum / Getty Images

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(翻訳:TechCrunch Japan)

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TechCrunch Japan

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