Twitterが同社初となる有料クリエイターサブスク機能「スーパーフォロー」発表、サービスの構造が劇的に変わる可能性

Twitter(ツイッター)にとって、過去1年はさまざまな意味でより野心的な年だった。2020年、CEOのJack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏を追放することを目的としたアクティビスト株主の動きを受けて、同社は長期的に予定されていた製品の導入や企業買収を行い、自社のネットワークを活用して新たな収益源を生み出す方法の限界を押し広げることを目指してきた。結果、同社の株価は史上最高値を更新しており、2020年の最高値の2倍にまで上昇している。

米国時間2月25日、同社は初の有料製品となる「Super Follow(スーパーフォロー)」と呼ばれる機能の初期の詳細を共有した。これは、Discordのコミュニティトレンド、Substack(サブスタック)のニュースレター・インサイト、Clubhouse(クラブハウス)のオーディオチャットルーム、そしてPatreon(パトレオン)のクリエーターサポートを1つのクリエーターサブスクリプションに統合することを目指している。同社は25日朝に行われたアナリストデイのイベントでこのサービスを発表した。

機能の詳細はまだ漠然としており、ローンチのタイムラインも発表されていない。

画像クレジット:Twitter

Twitterが共有したスクリーンショットには、Twitterユーザーがお気に入りのクリエイターを月額料金で購読できる機能が紹介されている(あるスクリーンショットでは、月額4.99ドル、約530円の料金が記載されている)。それによりユーザーは「独占コンテンツ」「サブスクライバー限定ニュースレター」「コミュニティへのアクセス」「お得な情報と割引」、サブスクライバー向けの「サポーターバッジ」など、サブスクライバー限定の特典を獲得することができる。また、このプログラムに参加しているクリエイターは、ツイートやFleets(ストーリー機能)、TwitterによるClubhouseの競合サービスであるSpacesで企画したチャットなど、共有するメディアの一部を有料で公開することができるようになる。

同社が今回のイベントで共有したもう1つの大きな発表は「Communities(コミュニティ)」で、こちらはFacebookグループと競合するために設計されているようだが「スーパーフォロー」ネットワークに、クリエイターとの密接な交流の場を提供することになりそうだ。また、攻撃的なアカウントをユーザーが自動ブロックしたりミュートできるようにする「safety mode(安全モード)」の初期の詳細も発表された。

Twitterのフィードにペイウォールを導入することで、同社のサービスの構造は劇的に変わるかもしれない。Twitterは、特定クラスのユーザーを対象とした機能の構築において、長い間かなり保守的な姿勢を貫いてきた。すでに多くのクリエイターが集まっている同ネットワークのために作られたクリエイターに特化した機能は、大手SNSプラットフォームで利用可能な収益化ツールが充実していなかったために立ち上がってきたPatreonのようなサービスにとって、大きな脅威となる可能性がある。

新たな収益源は、2023年までに収益を倍増させるというTwitterの野心的な計画の鍵となることは間違いないだろう。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:Twitterサブスクリプション

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(文:Lucas Matney、翻訳:Aya Nakazato)

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TechCrunch Japan

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