昨夜あたりから、Twitter上ではURLの入ったダイレクトメッセージが送れないという問題が発生している。昨日も、この問題についての記事を掲載したが、以後も不満の声をあげる利用者も多くなっていったようだった。
新たに明らかになったところによると、どうやらこの問題はURLを送信する云々によるものではなく、ダイレクトメッセージによるスパムへの対応を行う際に生じた問題であるようだ。しばらく前に多くのアカウントが乗っ取られる事象が発生していたが、これにともなってDMスパムも大量発生していたようなのだ。DMには、受信者の個人情報を入手するためのリンク情報(URL)が記載されていた。ReadWriteの記事では、このURL入りDMの大量発生が、URLを送れなくなったことの原因であると報じていた。
URL入りスパムは蔓延して、Twitter社の経営管理層にもDMスパムを受け取る人が出てきたそうなのだ。そうしたこともあって、自体が落ち着くまでURL入りのDMを排除するという動きに繋がったようだ。
昨日TechCrunchの記事を掲載した時点では、問題の原因がバグなのか、それともスパム対策によるものなのかがはっきりしていなかった。どうやらスパム問題を解決するために行われた対策が原因であったということらしい。但し、現在のところこの対応策がどの程度続くのか、それとも永久的なものなのかについては情報を入手できていない。
ちなみに、DMでURLを送ることができる人もいるというのは、認証済みのアカウントであるとか、広告主である場合にはURL入りDM禁止というルールから外されているということのようだ。広告ツイートからもURL入りDMを排除するというのは、確かに多くの問題を招くことになってしまう。URL入りDMを送らないと、広告自体のフローが成り立たなくなる場合もあるのだ。たとえばアルコール系の広告の場合、URLで示したリンク先にて年齢認証をを行うという仕組みをとっているのが一般的だからだ。また、ReadWriteの記事にあるように、Facebook、Instagram、そしてTwitterへのリンクは問題なく送信できるようだ。そうしたものはホワイトリストに登録されているようで、おそらくは他にもいくつか登録されているサイトがあるものと思われる。
現在、DMスパムの現状と、それに対する対抗策についての詳細をTwitterに問い合わせているところだ。
Image Credit: 55Laney69 / Flickr CC
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(翻訳:Maeda, H)