小企業(お店など)にGPSよりも使いやすい道順案内を提供するPOcode

台北のような都市を探検すると、楽しいことがいっぱいある。その一つが、多くの路地や裏通りが入り組んだ迷路だ。そこには小さなお店や、お線香の煙と匂いに満ちたお寺、木々の葉繁る公園がある。しかし困るのは、こんな謎のようなアドレスが多いことだ: 台北市南港區八德路四段768巷1弄18號B1之1 (B1-1, No. 18, Alley 1, Lane 768, Bade Rd Sec 4, Nangang District, Taipei City)。

位置コード(positioning code)を意味するPOcodeは、どのお店にもある、このような複雑怪奇なアドレスが外国人観光客などの足を遠ざける原因にならないように、あるいは彼らが迷子になるのを防ぐために、新しいサービスを作り出した。

そのWebアプリケーションを利用すると、個々のアドレスに対して8桁から12桁ぐらいの英数字文字列を教えてくれるので、ユーザがそのコードを入力すると、そのお店の地図や、道順、お店の案内などのあるWebページを見られる。そのページには位置の座標がいくつかのフォーマット(数値、DMS、UTM、GPS)とQRコード、そしてMicrosoftのタグで載っている(その例をここで見よう)。

このサービスを作って立ち上げたマレーシアのMark LeeとPhil Fooによると、住所がローマ字アルファベット以外の文字で書かれているときには、GPSのようなナビゲーションツールは使いづらいことが多い。競合相手としてアドレス短縮サービスやGoogle Placesもあるが、お店は自店のWebページを簡単に作れるPOcodeの方を使ってくれるだろう、と言う。文字がローマ字アルファベットではない国、すなわち中国、ロシア、韓国、日本、アラビア語圈、などに売っていくつもりだ。主なユーザは、観光客などの外国人にも来てほしいと思っているレストランやお店、それに、ゲストに迷子になってほしくないと願っているパーティーのホストたちだ。

LeeがPOcodeを思いついたのは、クアラルンプールの郊外にある彼のメディアプロダクション企業への道順を、クライアントに教えようとして苦労したときだ。GPSが教える道順が何人もの人を迷子にしてしまうので、Leeは地図と、彼のビルをいろんな角度から撮った画像、4種類の座標、QRコード、それにMicrosoft Tagのあるサイトを作った。

POcodeがうまく伸びていけば、ビューワーの情報などの分かる分析ダッシュボードや、メッセージングボックス(ページを見た人と店がコミュニケーションする)などもそれぞれの“自店ページ”に加えたい。今後は今の共通フォーマットのページだけでなく、有料のカスタムページを提供し、それを収益源にしたい。位置コードそのものも、中国人のラッキーナンバーである8とか、覚えやすいコードなどは、有料ページ用に使いたい。

今、資金といえばLeeとFooの貯金だけだが、ほかに彼らのオンライン雑誌The Asian Anglerからの売上もある。こちらは、両人が二人共フライフィッシングが好きなところから生まれた、コンテンツだ。

〔訳注: 記事からはいまいち、サービスの動作手順や、ユーザ(外国の観光客)からの使い方が分からない。関心を持たれた読者は、OPcodeのサイトへ直接、問い合わせてください。〕

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。