Twitterのツイートスレッドを読みやすいテキストに変えるボットThread Reader App

Twitterというプラットホームは、人によって好き嫌いが激しいが、しかし愛が激しくても憎が激しくても、それらがときどき、Twitterの上にホットでリアルで有意義な議論が展開されるきっかけになる。Twitterの上で時間と人生を消耗することが多いのも、そんな議論が気になってしまうからだ。

ブログは、どうだったか? そこでは、ソーシャルメディア上の痙攣と発作の連鎖ではなくて、センテンス(文)とパラグラフ(段落)で考えを述べる。それが、昔はありえたのだ。そしてここでご紹介するものも、それに近い。

そのThread Reader App(@threadreaderapp)と呼ばれるTwitterボットは、読みづらいTwitter上の暴言怒号の連鎖をふつうのテキストに変えて、簡素でノーマルなページに載せる。以下のツイートは、このアプリの取扱説明書だ。

ツイートの嵐をブログ形式にするためには、@threadreaderappにキーワード“unroll”でリプライする。ツイート数の多いスレッドは扱いにくいものだが、それらがテキストの塊になると、とても読みやすくなる。

このボットにはChromeの拡張機能があって、テキストへの変換作業を一連のクリックでできる。ぼくはまだ実際に試してないが、気に入ったら作者に寄付をしよう

でもTwitterは、良いスレッドとくだらないスレッドが1対100ぐらいだ。それに、200人以上もの人たちが、まったく同じことをオウム返ししているスレッドもある。Thread Reader Appのトレンドページによると、選挙時に、虚偽とデマに基づくヒラリーの悪評をTwitterで広めたフェイクニュース集団Pizzagateも、ツイートの嵐を読みやすいブログ形式に変えることが好きだったそうだ。

しかし、illuminatiによる世界制覇説*を信じてないぼくらでも、Twitterのスレッドがもっと読みやすくなることは歓迎だね。〔*: Twitter上には自称illuminatiがたくさんいる。小説/映画『ダ・ヴィンチ・コード』で大衆的に有名になった。〕

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。