Twitterの人事続く―元GoldmanのAnthony NotoをCFOに採用

Twitterのトップ人事が続いている。 今日(米国時間7/1)、Twitterは証券取引委員会への報告書で、新たなCFOに若手有力金融マンのAnthony Notoを指名した。NotoはGoldman Sachsのテクノロジー、メディア、テレコムへの投資銀行業務グループの共同責任者としてTwitterの上場手続きを取り仕切った。NotoのCFO指名に伴い、現CFOのMike Guptaは戦略的投資担当の上級副社長に転ずる。

Twitterによれば、新たな人事は30日以内に発令される。

Notoは今年5月にGoldmanを辞めてヘッジファンドのCoatueに転ずることを発表した。しかし結局Coatueでの業務には就かなかった。

Twitterはこのところ矢継ぎ早に回転ドア的人事を行っており、COOのAli Rowghaniやメディア担当責任者のChloe Sladdenを始め多くの有名社員が会社を離れた。

その理由だが、Twitterは上場後半年ほどして、一部から婉曲に成長の痛みと評されるような諸問題を抱えるようになった。皮肉な見方をすれば忙しい人事はこうした問題が悪化するのを食い止めようという努力の一環とみられる。

Twitterには巨大な期待がかけられ、また実際それに見合う可能性があるものの、黒字化への道は必ずしも平坦ではないというのが私の見るところだ。

NotoのCFOへの採用は面白い選択だ。Notoはウォールストリートに影響力があるだけでなく、Twitterが最近ユーザー・エンゲージメントと広告マーケティングの両面で力を入れている分野、つまりスポーツ界にもコネがある。NotoはGoldmanでの経歴の途中でNFL(全米フットボール・リーグ)のCFOを務めたことがあるのだ。

この件に関しては現在さらに取材中。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。