Uber、トラブルの連続にも財務状況は依然として好調

過去6か月のUberは、裁判パワハラ疑惑で大騒ぎだった。この会社にはたった今CEOすらいない。しかし、最近発表された財務データによると、ほとんどのユーザーは気にしていないようだ。

Axiosが最初に報じ、Uberが本誌に打ち明けたところによると、第2四半期のUberの総売り上げは17%増の87億ドルだった。全世界の利用回数は対前年比150%増だった。中国からはすでに撤退している。

調整後純売上は17.5億ドルで、第1四半期の15億ドルから増加した。調整後純損失は9%減の6.45億ドルで、これは利益率が改善されている兆候だ。

Uberは財務状況を公表し、会社が今も健全であるというメッセージを発信することを習慣にしている。しかし、これで十分好調といえるのだろうか? Uberの685億ドルの評価額には、急成長することが織り込み済みだ。

Uber投資家の何人かが本誌に語ったところでは、Uberの価値は最近の非公開取引で設定された評価額よりも下がっている、というのが統一見解だ。The Informationの4月レポート ―― 前CEOのKalanickが辞任要求されるずっと前に発行された ―― によると、投資家はUber株を買おうとしていて、株主は500億ドルの評価額で売る意志を持っているが、Uberがこうした取引にゴーサインを出したかどうかは不明だ。

Uberの早期出資者で取締役を送り込んでいるBenchmarkが、前CEOのKalanickを訴え、会社の「重大な」問題についてKalanickは予告すべきだったと主張するのも無理はない。

会社の価値が下がっていると、だれもが考えているわけではない。早期出資者であるShervin Pishevarは、Benchmark Capitalの持ち株の大部分を最後の非公開ラウンドと同額で買い取ると提案している。

しかしBenchmarkの事情に詳しい情報筋によると、同社はPishevarに株を売るつもりはない

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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