Uberが、サンフランシスコにおける同社の自動運転パイロット事業の中止を確認した。それは、今日(米国時間12/21)行われた三者協議の結果だ(Uber、カリフォルニア州自動車局、司法長官事務所)。自動車局は、Uberがパイロット事業で使っていた16台の自動運転テスト車両の車両登録を撤回した。
自動車局によると、車両の登録を撤回すると同時に、Uberには許可プロセスを完了するようすすめた。一方Uberは、当面、ほかのところでそれらの車両を展開するつもりだ。Uberは、次のように声明している:
自動車局がわれわれの自動運転車の登録を撤回したので、カリフォルニアにおける弊社の自動運転パイロット事業を中止した。今、これらの車を再び展開できるところを探しているが、今でもカリフォルニアには100%コミットしており、より現実性のある州の規則を開発する努力を、今後は一層強化していきたい。
Uberは12月14日に、サンフランシスコにおける自動運転のVolvo X90 SUVのアップデートを開始し、この地域でランダムに選んだuberXの顧客にサービスを提供した。自動運転車を公道でテストする企業に州が発行する許可を、同社は求めなかった。その論拠は、現段階では完全な自動運転車ではないから、そのような許可は必要ない、というものだ。
最初のうちUberは、規制当局の異議にも関わらずそのパイロット事業を続行したが、自動車局とカリフォルニア州の司法長官事務所は、同社がサービスの提供を続けるかぎり、差止め命令などの法的措置に直面するだろう、と述べた。
Uberは今、同社のAdvanced Technology Groupのあるピッツバーグでも自動運転技術のテストを運用している。今年の初めに始まったそれらのテストは、Ford Focusに自律センサーや車載用コンピューターを装備した改造車を使用し、今後も続けられる。