Uberでは2014年秋から支払い手段の1つとしてApple Payが使えるが、UberのフードデリバリーUber Eatでは使えなかった。それがいま変わろうとしている。Uberは4月17日、Uber Eatsアプリ内でApple Payを使って支払いたいユーザーは、課金情報を入力する代わりにFaceIDやTouchIDを使って支払うことができるようになると発表した。
UberとUber Eatはこれまで、クレジットカードやデビットカード、 PayPal、そしてVenmoなどを含む幅広い支払い方法をサポートしてきた。Venmoは2018年にUberアプリに導入されたばかりだが、昨年Uberが語ったところによると、Venmoを使った支払いは600万回超を数えた。Venmoはまた食べ物の注文や乗車の支払いを友達と割り勘にする必要があるときにも使えるとしている。
Apple Payは、ネイティブモバイルアプリとして支払いソリューションを提供するPayPalやVenmoと直接競合する。しかしこの2つの大手ブランドはApple Payといい勝負を展開することになる。というのもビルトインの支払いオプションが使いやすく、これはコンバージョン率を高めるのにつながる。
今やApple Payは、Fandango、Groupon、Airbnb、Hotel Tonight、Etsy、Staples、Instacart、Lyft、他にも多くのアプリで使える。加えて、Postmates、Grubhub、Seamless、それから食べ物や飲み物をオーダーできるStarbucks(スターバックス)、Dunkin(ダンキン)、Chipotle、PaneraのようなUber EatsのいくつかのライバルはすでにApple Payでの支払いをユーザーに提供している。
Uberは声明文で、Apple Payでは実際のカード番号はデバイスやAppleのサーバーに保存されないことを指摘し、Apple Payのプライバシーやセキュリティを褒めちぎった。カード番号を保存する代わりに、デバイスアカウントナンバーが割り当てられ、それがエンドユーザーのデバイスのセキュアエレメントに暗号化されて保存されると説明している。そして支払いは1回限りの機能的なセキュリティコードで認可される。
Apple Payは今後数週間以内に、ベルギー、カナダ、フランス、香港、アイルランド、イタリア、日本、ニュージーランド、ポーランド、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス、台湾、アラブ首長国連邦、英国、米国のUber Eatで使えるようになる。
イメージクレジット: TechCrunch
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(翻訳:Mizoguchi)