Videogramは、パブリッシャーやクリエーターのオンラインビデオ活用を手助けする日米共同設立の会社だ。今年計画されているシリーズBラウンドに先立ち、つなぎとなる調達ブリッジラウンドを完了した。
この会社は昨年Cinemacraft(製品名はVideogram)から社名変更した。最後の資金調達は2015年2月に完了した390万ドルのシリーズAラウンドだ。今回のブリッジラウンドは金額非公開だが、TechCrunchは契約に近い筋の情報から、約60万ドルと推測している。
ラウンドをリードしたのはABC Dream Ventures、日本のメディア大手、朝日放送のベンチャーキャピタル部門だ。他に、500 Startups、NTT Docomo Ventures、Samsung Ventures、Turner BroadcastingのMedia Cap、およびタイラ・バンクスのFierce Capitalが、設立3年目のVideogramに投資した。
契約の一環として朝日放送は、動的埋め込みや、その他のビデオ表示サービスを含むVideogramの技術を、日本の消費者向けサイトで活用する。
Videogramのファウンダー・CEO、Sandeep CasiはTechCrunchに、新規資金は計画中のシリーズBラウンドに先立ち、アジアの― 主に日本、インド、ベトナム ― および米国の新たな多チャンネルネットワークパートナー獲得のために使うと話した。
本誌が最後にVideogramを取材したとき、同社は様々なツールを公開して、放送局やブランドが、YouTubeのような保存場所に頼るだけでなく、自社のビデオクリップのエンゲージメントを高める新しい方法を提供した。例えば、ビデオクリップから自動生成される滑らかなGIFや、カスタマイズ可能なビデオプレーヤーは、すべてのパワーをYouTubeのアルゴリズムに明け渡すことなく、ビデオが生んだトラフィックを他のページに分散されることができる。プレーヤーはホワイトレーベルで、Videogramの顧客である日本のBitstarは、300以上のYouTubeパーソナリティーを管理する代理店だ。
それ以外に、Videogramには新しいアップデートが2つある ― コードを1行書くだけでよい、ウェブサイト用の自動埋め込みと、YouTubeブロードキャユター向けのチャンネル埋め込みだ(後者はタイラ・バンクス等が使用している)。
そして、iOS版Videogramアプリが、昨年終りに更新され、YouTubeブロードキャスターのための様々な機能が加わった。例えば、GIFアニメの簡易生成や、フレームベースの専用エディター等だ。このアプリやVideogramのパートナー契約は、 同社自身のコンテンツプラットフォームを強化するものでもある。プラットフォームには、タイラ・バンクスの美容アドバイスや、Will It Blend!、Michelle Phan、本誌のTechCrunch TV等、数百のチャンネルがある。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)