Twitterは10月、ユーザーが6秒間のループ動画を作成して共有できるアプリVineをシャットダウンすると発表した。本日(日本時間では17日)、同社は以前に示唆していたようにVineアプリを完全にアプリストアから削除するのではなく、代わりにVine Cameraという保守に手のかからない新しいアプリに移行すると発表した。この新しいアプリを使って、この先もVineビデオを録画することはできるが、大きなVineコミュニティは消滅する。
Vine Cameraは1月にローンチし、今日利用されているVineアプリに取って代わる。
Twitterによれば、新しいアプリを使って録画されたビデオは、カメラロールに保存することも、Twitterに直接投稿することもできるという。これは、Facebookが所有するInstagramが、そのアプリケーションのエコシステムで採っている戦略と同様のものだ。Instagramの関連アプリであるHyperlapse、Boomerang、およびLayoutは、それぞれを独自のソーシャルメディアブランドに組み込もうと努力する代わりに、主であるInstagramアプリケーションにコンテンツを戻すだけのものである。
Vine Cameraも同じことを狙っている。
さらに、TwitterはVineユーザーベースをTwitterに移動しようとしている。
同社は、今後あなたのお気に入りのVineスターをTwitter上でフォローする新しい方法を導入すると発表している。「程なくお伝えする予定の『Twitter上でフォロー』というお知らせに着目していて下さい」と、同社はブログ記事でニュースを発表したが、移行のこの部分に関する更なる詳細は提供していない。
Twitterの初期の約束どおり、Vineのウェブサイトは引き続き稼働する。これは、何年もの間に作られてきたVineビデオをブラウズして視聴することができる場所として残される。
Vineの常連の多くがシャットダウンについて動揺していたが、Twitterによるこのような状況の処理は、同様の立場にあるほとんどの企業が進めたであろう方法よりも優れているものだ。それは買収の入札を断り、実際には、その代わりに閉鎖を自分自身で処理している。
残念ながら、人気の低迷しているプロダクトが、(望むらくは短期間の「データエクスポート」期間を経て)指定された日に、部分的にも残されることなく、完全に閉鎖されるのは、とてもありふれた事態である。
もちろん、Vineを完全に離れる準備ができているのなら、それも良いだろう。Twitterは、現在Vine.coのWebサイトにVineユーザーがビデオをエクスポートできる方法を提供していると述べている。また、Vine Cameraへの移行に先んじて、iOSやAndroidアプリからのエクスポートツールも引き続き提供する予定である。
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(翻訳:Sako)