Virgin Galacticのテスト飛行は宇宙に到達せず中断、フェールセーフが発動

Virgin Galactic(ヴァージン・ギャラクティック)は米国時間12月13日土曜日にSpaceShipTwo Unity宇宙船のテスト飛行を試みたが、宇宙船が輸送機から切り離された後に飛行は中断された。これはロケットを監視しているコンピューターがエンジンとの接続を失ったため、フェイルセーフ(安全装置)が発動しロケットエンジンの燃焼を妨いだ結果だと、同社は12月14日月曜日に明らかにした。

フェールセーフの発動はSpaceShipTwo Unityと輸送機、そして搭乗していたパイロット全員が無事に地球に帰還し、着陸に成功したことを意味する。しかしこのテスト飛行は宇宙への飛行を意図していたものであり、ヴァージン・ギャラクティックのニューメキシコ宇宙港から最初の有人商業飛行の道を切り開くための、重要なイベントとなるはずだった。

ヴァージン・ギャラクティックは2018年と2019年の2回、宇宙への飛行を実施している。今回はニューメキシコからの初の軌道宇宙飛行となるはずで、これはこの運用拠点から商業サービスを顧客に提供するために必要な準備のステップだ。

「ヴァージン・ギャラクティックは現在、飛行後の分析を行なっており、現時点では推進システムを監視するオンボードコンピューターが接続を失い、ロケットモーターの点火を意図的に停止させるフェールセーフシナリオを引き起こしたことが報告できます」と、同社はブログ記事でテスト中の出来事を詳しく述べている。「このシステムは宇宙船の他のシステムと同様に、電力またはセンサーとの通信が失われると、常に安全な状態にデフォルト設定されるように設計されています。宇宙船のパイロットだけでなく、ミッションコントロールのエンジニアやパイロットも、輸送船からの離脱後にロケットモーターが発火しないシナリオを含め、飛行前のシミュレーション練習中に多くのシナリオを想定し練習し、どんな異常にも十分に備えています」。

これは明らかに上場済みのヴァージン・ギャラクティックにとって理想的な結果ではなく、市場の反応は公共投資家の失望を反映している。Virgin Galactic社のCEOであるMichael Colglazer(マイケル・コルグレイザー)氏は、このテスト飛行の結論は計画とは異なるが、安全対策が設計どおりに機能していることを示していると説明した。コルグレーザー氏によると、今回の試験をやり直した後にテスト飛行プログラムを継続するという。

カテゴリー:宇宙
タグ:Virgin Galactic

画像クレジット:Virgin Galactic

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter)