Walmartが昨年、Amazon Prime対策としてベータで立ち上げた、品物が三日で届くサービスShippingPassに、重要な変化を加えた。すなわち今朝(米国時間5/12)同社は、三日を二日に短縮する、と発表した。これでこのサービスは、Amazonの特別会員制の配達サービスと、より互角に競争できることになった。
これはWalmartとしては興味深い動きで、ShippingPassの最初の考え方は、通常の配達よりも早いがAmazon Primeほど早くはない、というものだった。その利点は、特別配達のコストが、当日や翌日を謳うPrimeより低いことだ。
WalmartのShippingPassの年会費は、Amazon Primeの99ドルのほぼ半額49ドルだ(最初の50ドルを値下げ)。それで、配達はPrimeより一日遅くなる。
しかしこれからは二日待つだけだから、Primeと同じになる。
Amazon Primeには早期配達以外に音楽やビデオなどさまざまなサービスがあるが、WalmartのShippingPassサービスは、早期配達のみで、ほかは何もない。
しかしWalmartに言わせると、フルフィルメントのインフラストラクチャがAmazonより優れているので、早期配達を低コストで行える。そこが、Amazonにない利点だそうだ。
この早期配達サービスの対象となるのは、同社Webサイトで買える約700万点の商品のうち、100万あまりだ。今後いくらでも、対象拡大の余地がありそうだ。
ShippingPassのアイテムは、顧客に2日以内で配達される。最少購入額の要件はなく、返品は手数料無料だ。
ShippingPassについて、現在の会員数や売上など、詳細はまだ公表されていない。
ShippingPassまだ一般的に可利用ではないが、ここで登録すると、パイロット事業への待ち行列に並ぶことができる。