Googleの自動運転プロジェクトがスピンオフしてAlphabet傘下の会社となったWaymoは、これまでに自動運転車を800万マイル公道で走らせた。
金曜日(米国時間7/13)にWaymoのCEO John Krafcikは、ニューメキシコ州サンタフェで行われたNational Governors Associationカンファレンスで、ネバダ州のBrian Sandoval知事と共に壇上でその記念すべき出来事を報告した。Waymoが400万マイルを達成してからまだ1年たっていないことを踏まえるとこれは注目すべき実績だ。つまり同社は公道での無人走行距離をわずか8か月のうちに2倍に増やしたことになる。
Waymoの自動運転車は全体で毎日2万5000マイル公道を走行している、とKrafcikは言った。後に彼はそのデータをグラフィクスと共にツイートした。Waymoは自動運転のChrysler Pacificaハイブリッドミニバンを25都市で計600台走らせている。
同社は人間より成績の良いAIベースの自動運転システムを開発するためにシミュレーションも利用している。過去9年間、Waymoはシミュレーション上で50億マイル以上走ってきたと同社は言う。同社によるとこれは、2万5000台のバーチャルカーが1日中毎日走り続けたことに相当する。
新たに公表された計画は、Waymoが今年中の商用自動運転輸送サービス開始という目標に近づいていることを示している。アリゾナ州フェニックスでは住民400人以上がChrysler Pacificaハイブリッドミニバンをアプリで呼び出してWaymoのテクノロジーを利用している。
同社は今年中に運用を開始する計画であると言った。
Waymoの無人配車サービスは大きな注目を集めている。しかし、同社はその自動運転システムを他の3つの分野にも適用しようとしている。ロジスティックス、公共交通の改善、そしてそのずっと先には、自動車メーカーと提携して個人向けの乗用車を作るという目標がある。
Waymo、もっと具体的にはKrafcikは、自社の自動運転システムがどのように公共交通機関を利用しやすくするのか、詳細を公表したことがほとんどない。木曜日(米国時間7/21)、Krafcikは将来の発表内容について少しだけ先行公開した。
「私たちのテクノロジーを自宅や職場から公共交通ハブへと運ぶために利用する方法について近々発表するつもりだ。そうすることで社会全体が公共交通基盤への投資からより多くのROIを得られるだろう」とKrafcikは言った。
SandovalとKrafcikのビデオ全篇はここでみられる。46:40から始まる。
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook )