近宇宙企業の草分け、World Viewは、同社の”Stratollite”と呼ばれるバルーンに市販のイメージセンサーを組み合わせて地上20~22 kmの上空から撮影できることを示す画像を披露した。
同社はこの超高空バルーンをリアルタイム画像撮影など様々な商業利用に活用すべく、1 m以内の解像度で地上の写真を提供できる光学イメージセンサーを載せたバルーンを放った。これは低地球軌道から撮影するには難しい解像度であるため、軌道衛星に代わる遠隔撮影の手段を求める顧客に答えられることをWorld Viewは期待している。
World ViewのStratolliteは、近いうちに10~15 cmの解像度を提供することが可能になり、さらに「リアルタイム連続ダウンリンク」によって、商用、官用いずれの応用にも適した画像の転送にも対応する。
World Viewはこの高高度バルーンの潜在的使い道についていくつか構想をもっており、僻地への高帯域幅インターネットの提供もその一つだ。このバルーンには長時間一定の領域に停留していられるという独自の能力がある。これまでの成層圏用バルーンには飛行経路については現地の気流しだいという面があった。World Viewは、いずれこの宇宙の入り口まで人間を飛ばすことも願っている。
成層圏バルーン旅行を待つあいだ、この写真は見る価値がある。一般のドローン写真とは一線を画している。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )