YouTubeのプレミア公開機能に予告編、カウントダウンテーマなど3機能を追加

YouTubeはプレミア公開(Premieres)に3つの新機能を追加した。これによってプレミア公開の体験が大きく強化される。追加されたのは予告編、本編にリンクする「プレショー」のライブストリーミングに加えてカウントダウンのテーマだ。プレミア公開は2018年に登場(未訳記事)した機能で、クリエイターがライブ配信せずにライブ動画並みの収入が得られるため広く利用されている。

プレミア公開を選択すると、ライブ動画と同様、サイドバーにライブチャットがあるランディングページを表示することができる。これにより動画配信のスケジュールをファンに知らせることができる。また広告を表示したりステッカーやSuperChat(スパチャ、投げ銭)を受け取るなど、チャンネルの収益化機能を利用できるためクリエーターにとって大きなメリットがある機能だ。

しかし、動画のプレミア公開に先立ってファンと交流したいクリエイターも多かった。今回追加されたプレショー機能のLive Redirectを使えば、クリエイターはライブストリームを配信してファンをプレミア公開ビデオにリダイレクトできるようになる。プレミア公開の体験がよりシームレスになったわけだ。クリエイターは動画のリリースに先立って視聴者と会話する時間も確保できる。チャットでファンを引き付けるだけでなく、ファンに直接ライブストリーミングすることもできるようになった。

画像クレジット:YouTube

YouTubeによると、この機能は今回のリリースに先立って数カ月にわたりWe Are One Film Festival、New York Comic-Con、BTS、Cardi B、JustinBieberなどのサイトでテストされてきたという。

もう1つの新機能はクリエイターが本編ライブ配信前に事前に製作したビデオクリップをプレミアランディングページにアップロードできるというものだ。この予告編ビデオの長さは15秒から3分でリリース前にプレミア公開ビデオのプロモーションが可能になる。クリエイターは動画の公開を見逃さないようリマインダーを設定するようファンに勧めることもできる。

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プレミア公開の直前に再生される配信開始のカウントダウン画面に各種のテーマを適用できるようになった。このテーマには「落ち着いた」「遊び心ある」「ドラマティク」「スポーティ」などコンテンツの内容に応じてさまざまな雰囲気に合わせたセットが用意されている。

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プレミア公開はスタート以来、BLACKPINK、Tiny Desk、James Charles、Supercell、Cirque duSoleilなどの有名チャンネルを始めとして800万以上のYouTubeチャンネルで利用されているが、「パンデミックを機に著しく拡大した」と同社では述べている。事実、2020年3月1日以降、1日当たりのプレミア公開が85%以上増加している。利用者の80%以上が2019年にプレミア公開を使用したことがなかった。

YouTubeによると予告編、プレショーのストリーミングは1000人以上の登録者を持つチャンネルに即時公開される。カウントダウン、テーマの公開は数カ月後になるという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook