今日(米国時間2/26)YouTubeは、ライブストリーミングを作成者、視聴者両方にとって使いやすくするための新機能を発表した。中でも注目すべきは、ライブストリーミングが終わったあとにライブチャットのリプレーとライブ自動字幕機能だ。
YouTubeは2009年から自動字幕起こし機能を提供しており、それ以来10億本のビデオに字幕を付加してきたと同社は言っている。ライブビデオにリアルタイムで字幕をつけるのはさらに複雑な作業だが、音声認識技術の進歩によりこうした機能が実現した(今日スタートしたOtterというアプリも、会議や会話の文字起こしを行う。これも音声技術の発展のおかげだ)。
YouTubeはこのライブ自動音声認識(LASR)技術を活用して、専門家の作る字幕を使えない場合にもライブストリーミングに字幕を付ける選択肢を提供している。LASRによる字幕は完璧ではないがエラー率や遅延時間は業界標準に近いとYouTubeは言っている。この機能追加によって、YouTubeはライブ字幕起こし機能を提供する最初の主要ビデオプラットフォームになった。
新機能は数週間のうちにYouTube Liveで公開される。サービス開始後も引き続き遅延と字幕の精度の改善に努める。
同じく新たに加わった機能により、ビデオ終了後にライブチャットを公開できるようになった。これでストリーミングが終わったあとも、ライブ中継を見ているような気分になれる。
また、今日からYouTubeクリエイターは、ライブストリームやビデオに位置情報タグを付加してからアップロードできようになった。クリックすると、視聴者は同じ場所で録画されたビデオを探すことができる。この機能はTwitterのPeriscopeをはじめとする他のライブストリーミングサービスや、Facebook、Instagramなどのソーシャルネットワークが、ビデオを場所で探せるようにしているのに対抗するものだ。
検索結果ページは位置情報でフィルターできるとYouTubeは言っている。
Super Chatは、チャットストリームで自分のメッセージをハイライトさせて注意を引く機能で、このたびIFTTTと連動するようになった。Super Chatを照明やペットフィーダーや紙吹雪マシンなどとつないで自動的にスタートさせようというものものだ。IFTTTに対応することで、600種類以上のインターネット接続デバイスやサービスをSuper Chatから動かすことができる。
Super Chat機能現在Androidとデスクトップで利用可能。iOS版は今日から対応する。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )