最近Kickstarterに登場した、Zuli Smartplugというプロジェクトは、Bluetooth Low Energyを使って、家庭の電源コンセントを賢くする。スマートフォンから制御したり、部屋の出入りを検知したり、スケジューリングでトリガーすることもできる。これは、おそらくみなさんがAppleのiBeaconsについて聞かされているものの一種だ。あれは小売店が買い物客のいる位置に基づいて異なるコンテンツを端末に送り込む話だが、こちらは家庭の既存電化製品と連動する。
ZuliのSmartplugは、あなたが部屋に出入りしたことを検知して、それぞれの場合に望んだ動作をするようカスタマイズできる。つまり、例えば事務所に入った時にはパソコンと卓上スタンドと暖房の電源を入れ、晩に帰宅する時には無線以外は全部切る、ということができる。Zuli Smartplugは複数組み合わせて使うことも可能で、Bluetoothのネットワークを作り互いに会話させられる。家庭内で正確な位置を追跡するためには最低3つのコンセントが必要だが、そうでなくても、エネルギー使用量を監視したり、スケジューリングや電源の迅速な管理に使える。
Zuliには、既存製品のBelkin WeMo Switchなどと多くの共通点を持っているが、WeMoは位置ベースの自動化を利用するためには、別のモーション用アクセサリーが必要だ。ZuliはKickstarterキャンペーンを通じて、3パックスターターキットを135ドルで提供しているのに対して、BelkinのWeMoは1つ60ドルで、モーションキットは別売だ。
Zuliのチームは、電気工学とファームウェアの技術者たちから成り、サンフランシスコ地域を拠点にしている。過去に消費者製品を送り出すことに成功したメンバーもいるので、完料の見込みは高いだろう。家庭内のデバイスをつなぎたいと思っている人は、Philips Hueの照明制御や、Nestのスマート・サーモスタットなどのコレクションに追加する価値がありそうだ。
目標の15万ドルに到達すれば(既に10万ドルが集まっているので可能性は高い)1月に生産を開始して、出荷は2014年6月の予定だ。問題なく動作するかどうかを確認するために、ベータプログラムが予定されており、Kickstarterである程度以上支援している人も参加できる。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)