eスポーツ用トレーニングプラットフォームで高校のゲームリーグとの連携を開始したGwoopが約2億円を調達

2021年のはじめ、私はGwoop(グウープ)について書いた。ユーザーのビデオゲーム全般でのプレイ上達を目指したブラウザベースのゲームを開発しているミネソタ州のチームだ。彼らのゲームは、反応の速さ、マウスの正確さ、ランダムに配置されたターゲットを狙う速さなどを測定し、それらの統計情報をダッシュボードに表示して、時間の経過とともにどのように上達しているか(願わくば)を示してくれる。

前回、Gwoopの共同設立者であるGavin Lee(ギャビン・リー)氏と話をしたとき、彼はすでに、増え続ける高校のeスポーツチームのための分析・トレーニングツールになることを見据えていた。ますます多くの学校がeスポーツに真剣に取り組み始めている。他の種類のコーチと同様に、eスポーツのコーチも、誰が何を得意としているのかを確認したり、選手の成長を長期的に追跡したり、選手にウォーミングアップのための訓練させたりする方法を必要としているのだ。

Gwoopはすでにその面で確かな成果を上げているようだ。リー氏によると、Gwoopは現在「40州の約1000の学校プログラム」と連携しているという。このたび、その活動を継続するために、185万ドル(約2億1000万円)のシードラウンドを獲得した。

Gwoopのプラットフォームは現在、そしてこれからも、個人のプレイヤーは無料で利用することができる。これは、リー氏が重要だと考えていることだ。では、どうやって収益を上げるのだろうか?

画像クレジット:Gwoop

同社はここ数カ月「Gwoop Teams」機能を開発してきた。その名の通り、グループでのトレーニング用に開発されたものだ。Teamsを利用することで、コーチは、トレーニングの計画を立てたり、選手が練習しているかどうかを確認したり、各選手がどのように成長しているかを確認することができるようになる。

Teamsの基本バージョンは無料で、最大30人の選手と2つの「パーティ」に対応している。1つのパーティには「Rocket League(ロケットリーグ)」の選手、もう1つのパーティには「League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)」の選手、「Fortnite(フォートナイト)」の選手など、グループ化することができる。それ以上の人数を必要とするコーチには、Gwoopsの「Team Plus」を利用することで、人員リストを150人まで増やし、コーチが監督できるパーティの数を増やすことができる。リー氏によると「Teams Plus」の料金は年間350ドル(約3万9800円)程度だそうだ。

また、初期段階ではあるが、機械学習を利用して、プレイヤー(およびそのコーチ)が、既存のスキルや他の対戦ゲームでのランクに基づいて、得意なゲームを特定できるようにすることも検討しているとリー氏は話している。

今回のラウンドでは、モントリオールのAngels of Many(エンジェルズ・オブ・メニー)、Klein Investments(クライン・インベストメンツ)、および多くのエンジェル投資家が支援してくれたとリー氏は話してくれた。

画像クレジット:Gwoop

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(文:Greg Kumparak、翻訳:Akihito Mizukoshi)

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