Huluがオンラインショップ開店、クリスマスの「ダサいセーター」の売上はチャリティーへ

この夏、Netflixは独自のショッピングサイトオープンして、ファンが「ストレンジャー・シングス」や自分の好きなコンテンツのアパレル、アクセサリーやライフスタイルグッズなどが買えるようになった。

今度は、Huluが同じことをしている。ディズニーがオーナーを務めるストリーミングサービスが発表した「Shop Hulu」には、Hulu Originalsと同社のオンデマンドライブラリにあるその他のタイトル、およびさまざまなHuluブランドのアパレルやライフスタイルグッズの限定版コレクションが並んでいる。このサイトではHuluの例年発表する「Ugly Holiday Sweaters」を、初めて一般的に買えるようになる。

2019年から、Huluはプロモーションの一環としてそのアグリーな(ダサい)セーターをランダムに選んだファンに無料で贈っている。その無料提供の人気に乗じてHuluは2020年からそれを懸賞にし、セーターをもらえるチャンスが誰にでもあるようにした。その懸賞は「Little Fires Everywhere」や「Shrill」「The Handmaid’s Tale」などHuluの番組にも登場している

2021年のホリデーセーターは、米国時間11月30日に発売される。

2021年のラインナップには「Love, Victor(Love, ヴィクター)」や「Solar Opposites(ソーラー・オポジット)」「The Great(THE GREAT 〜エカチェリーナの時々真実の物語〜)」「The Handmaid’s Tale」、そして「Wu-Tang: An American Saga」などがあり、その多くは人気作品だ。ただしNetflixのストアが同社の大きなリテール事業の一環としてのオンラインストアへの投資であるのに対して、Huluの主な製品はチャリティーの資金を得ることが目的だ。同社によると、12月31日までのダサいセーターの全売上は、税や送料を除いた全額が、フードバンクの巨大全国ネットワークであるFeeding Americaに寄付されるという。

なお、寄付金の上限はセーター1000着で価格は5万4950ドル(約628万4000円)となっている。

画像クレジット:Hulu

Huluのショップは、ホリデーのチャリティー目的だけでなく、年間を通じていろいろな商品が販売されている。たとえば「ソーラー・オポジット」のファンは、この番組のホリデー特集が放映される11月22日にはアパレルやガラス食器、ステッカーなどを買える。同社によると、これらのグッズのデザインには、プロデユーサーのMike McMahan(マイク・マクマハン)氏やJustin Roiland(ジャスティン・ロイランド)氏、そしてJosh Bycel(ジョッシュ・ビセル)氏が協力している。

また「The Orville」や「Wu-Tang: An American Saga」などの番組からはアパレルや家庭用品が出品される。Mitchell & Ness製のカプセルのコレクションの一部も買える。またHuluが放映権を買い上げた「Grey’s Anatomy(グレイズ・アナトミー 恋の解剖学)」や「It’s Always Sunny in Philadelphia(フィラデルフィアは今日も晴れ)」「American Horror Story(アメリカン・ホラー・ストーリー)」「What We Do in the Shadows(シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア)」などからは、それぞれの商品が売られる。

Huluは今後、同社のニュースレターの定期購読者には割引を提供し、1年を通じてときどき特選コンテンツを提供する。それは、2021年のブラックフライデーとサイバーマンデーから始まる。

画像クレジット:Hulu

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(文:Sarah Perez、翻訳:Hiroshi Iwatani)

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TechCrunch Japan

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