フォード、EV「マスタング・マッハE」の生産能力を2023年までに3倍に

Ford(フォード)は2022年、EV(電気自動車)「Mustang Mach E(マスタング・マッハE)」の生産を拡大する。「驚異的な需要」に対応するため、2023年までに現在の生産能力を3倍にする計画だと、CEOのJim Farley(ジム・ファーリー)氏が米国時間12月10日遅くにツイートした。

マスタング・マッハEの具体的な見通しが示されたのは、今回が初めてだ。

Fordは11月、2023年までにEVの生産能力を世界で60万台に引き上げると発表した。この目標の中には、Mustang Mach E、F-150 Lightning、Eトランジット商用バンの台数が含まれる。60万台という数字は、Fordが今後2年間で見込んでいた生産台数の2倍だ。

ファーリー氏はこうツイートした。「驚異的な需要に応えられるほどにMustang Mach Eを迅速に生産するのは難しいと思いますが、必ず挑戦します。2022年から生産量を増やし、2023年には北米と欧州で年間20万台以上の生産を見込んでいます。2021年の生産量の3倍にあたります」。

FordはTechCrunchに対し、一部車種をメキシコのクアウティトラン工場で製造すれば、Mustang Mach Eの生産台数を増やせると述べた。

ツイートと同じ日に、Automotive Newsの報道があった。同誌は、Fordがサプライヤーに送ったメモに基づき「Explorer(エクスプローラー)」と「Lincoln Aviator(リンカーン・アビエイター)」クロスオーバーのバッテリーEVバージョンの生産開始を約18カ月遅らせていると報じた。いずれのEVバージョンも、メキシコのクアウティトラン工場で組み立てられる予定だった。

フォードはこれまで、Mustang Mach Eの生産初年度(2021製造年度)の販売台数は、北米と欧州で5万台程度になると予想していた。同社の最新の販売データによると、欧州では第3四半期末までに1万5602台米国では11月末までに2万4791台のMach Eを販売した。合計4万393台の販売であり、目標としていた5万台の販売は達成するはずだ。

画像クレジット:Roberto Baldwin

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(文:Kirsten Korosec、翻訳:Nariko Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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